2010年7月18日 (日)

ものさし

いままで読んできたモーツァルト作品の個々記事へのリンク・・・抜け漏れはありますが、ザルツブルク時代のものをようやく終えました。



リスト考:(1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)(8)
(9)(10)番外-ショパン-

「いろんな種類のものさしが持てるチャンスだと思って頑張ります」
とは、初転勤で職種が変わったときに朝礼の挨拶で言ったことだったと思う。

四半世紀経って、
「まあ、ずいぶん思い上がったことを言ったもんだ」
と感じる瞬間が増えた。

娘のものさしはよく分からんとこが多い。
息子のは猫のものさしに近そうである。
人の数だけものさしはある。
が、それ以上の数にはならなそうである。

自分は所詮、自分というかたちの「ものさし」しか持っていなくて、出来てる材料がまた、思いのほかに固いんだなこれが。

人の説明を聞くには人の目盛によりそわなければわからない。・・・分かったつもりになるのは簡単だけど。

人に説明するには、相手の目盛で測れるようにしなければならない。
わかってもらったつもりになるのも、わかってもらえないと癇癪を起こすのも、面倒なことを考えるよりはずっとラクだけどなぁ。

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2009年3月21日 (土)

歳をとらない誕生日

心臓移植への応援の願いサイト「大樹君を救う会」
http://savedm.web.fc2.com/
・・・是非、お目通し下さい。



齋藤友美賀ヴァイオリンリサイタル(2009年4月28日、市ヶ谷にて)、是非お出掛け下さい。

書籍「金沢城のヒキガエル」、記事をお読みになってお気が向くようでしたら、どうぞご一読下さい。

「生誕○年」・「没後○年」で回想される人々は、作家か音楽家、というのが圧倒的に多い気がします。
私の唯一の趣味であるクラシック音楽では、今年は有名どころではメンデルスゾーンの生誕200年、ハイドンの没後200年、ヘンデルの没後250年、といったところです。

文学やポピュラー系音楽でこうした記念年を迎える人物は、調べていないので分かりません。それぞれをお好きな方には、でも、こちらの方が、ご自身の思い出と密接に関わっている小説や詩や歌を身近に懐かしむことができているかもしれません。それが、懐かしんだり祝ったりすることにおいては、より自然なことでもあると思われます。

クラシック音楽系は、ちょっと特異で、常識はずれかもしれません。
200年以上も前に生まれたり死んだりした人を懐かしむ理由なんて、私たちには全くありません。人間の一世代が30年(人生を60年と見て、25歳くらいから55歳くらいまでが活躍の盛期である、と仮定します)とすると、200年前に生まれた人の活躍期は、祖父の父親の祖父、くらいの関係で、こう綴っただけで、普通のお宅ならば「ありゃ、なんだか実感ねえや、顔も逸話も残ってないしな」というくらい、遠い存在になってしまいます。

では、何のために「生誕○年・没後○年」を云々するのか、となると、これは(下衆の勘ぐりに当たるようなことは、わざと無視をして述べますが)、名前の知れたそういう人たち、その音楽を通じて、その当時の人の営みの中に私たち自身をも時間を超えさせ得る「タイムマシン」に乗せてもらえる、そんな遊園地に楽しみに行った気分にさせてもらえるからだと思います。
世代が遠ければ遠いほど、実生活とはかけ離れるので良さそうに考えてしまいますが、あまりに遠いと「タイムマシン」から何となく降り損ねてしまう。・・・どうしてか、というと、あまり古い時代にさかのぼってしまわれると、今度は、降りたとしても、その時代が遡れば遡るほど、当時の人と私たちとは直接にお話をするのが大変難しくなるからでしょう。日本の例でも、たかだか200年前の江戸時代の人たちを前にして会話しようと思ったら、まず江戸弁が通じる範囲、あるいは西鶴や近松から推測できるその頃の大阪弁をばっちり身につけたとしても、もし薩摩(鹿児島)や津軽なんかで降ろされちゃったら、たぶん外国人同士が顔を合わせたみたいになって、へたに言葉を交わしたりしてしまったら、
「あやつは夷狄(野蛮人)じゃ!」
だなんてことになって、斬り殺されかねないかも知れないですから。

・・・まあ、それでも少なくとも江戸時代は江戸言葉はある程度は浸透していたでしょうから、タイムマシンで行けるのはこのあたりまでが限度かな、という感じなのでしょう。
クラシック音楽で一般に親しまれる音楽も(相当に凝り性の人でなければ)200年から300年前あたりまでのものが限度で、そこから先になると、ちかごろではだいぶ身近になったモンテヴェルディやパレストリーナあたりまでがなんとかすんなり耳に入る、というところで(これでもまだ日本の「関ヶ原の合戦」頃です)、鎌倉時代に相当する頃の音楽となると、世界が全く違うため、「親しむ」のはなかなか難しいことではなかろうかと、私などは感じます。

先ほどの「一世代30年」という尺度をもとにしてみた時、人間が全世界的に「歴史」なるものを記し始めた時(西暦1000年頃に出揃います)から数えても、私たちはせいぜい30世代を経たに過ぎず、最も古く歴史を記した特定の地域の人間からみても150世代、ホモサピエンスの営みが始まったのが100万年程度前だとしても、3万世代という、思いのほか浅い積み重ねを経て来たに過ぎません。
ところが、私たちの記憶力というと、寿命の関係からいってもせいぜい、「歴史」の出揃った時期の10分の1未満、人間始まって以来の1万分の1、という、まことにわずかな「実感」以上には持ち得ないのでして、そこから先をなんとなく推測できるとして、明瞭な記憶時間はせいぜい倍に延びるのがいいところなわけです。

・・・なんと、ちっこくてわずかであることか!

それでも、その実感のわかない世界に思いを馳せることは、楽しい。実感がわかなければわかないほど、楽しい。



「祖父の父の祖父」あたりまでは会話できるとして、そこではやや、楽しさは「無条件」とはいかなくなります。
この時期の歴史的人物については往々にして感情の交じった議論が・・・ときには大きな喧嘩にまで発展するようなものが・・・生まれてくるのは、漠然とでも、まだ会話が可能である「祖父の父の祖父」の人生の輪郭には、私たちは思い入れ無しに接することが出来ないからかもしれません。

それでも、時の経った、直接出会ったことの無い「ご先祖様」に対しては、「感情まじり」で接することはあっても、そこに「感傷」までは混じることは無いでしょう。「ご先祖様」は、私たちの心の中で歳をとらないままであることが、私たちにとってはごく自然に「当然」なことなのですから。

それが、祖父母、父母、友人、我が子、伴侶、と身近になればなるほど、私たちは今度は感傷無しには接し得ないようになって行きます。
何故なら、この人たちはまぎれも無く、「私」と同じ時代を、(それが今のようにネットを通じての接触だけである相手の場合であっても)共に「生きていた・生きている」のであって、祖父母が連れて行ってくれた遊園地、父母を拝み倒して買わせた品々、また自分が親となってつい甘い顔をして与えた品々、友と共有した趣味や利害を争った仕事、くじけた時に黙って差し伸べてくれた伴侶の手、という「もの・てざわり」を通した実感として、いつもありありと私たちの心に浮かんでくる人々であるからにほかなりません。

それが、いつまでも、いや、そう欲張らず、せめて「私」の目の黒いうちは存在し続けてくれるのなら、いい。
ですが、それぞれのいのちは、それぞれに与えられたものであって、そこには生活の上でいくら深い繋がりを求め、強い絆が生まれたとしても、いのちそのものまでを結び合うことは、自然の法則が許さない。



いつの日にか、私たちは、誰もが「歳をとらない誕生日」を迎え、だんだんに、遠いご先祖様の、顔も思い浮かべられない「その他大勢」の中に組み込まれて行くのです。いま有名な「過去の人物」でも、おなじことはやがて避けられなくなる日が来るのです。

明後日3月23日は、私の家内が、3回目の「歳をとらない誕生日」を迎えます。
そして、その5ヶ月後に、
「ああ、50歳になんか、絶対なりたくない!」
と始終口にしていた家内は永遠にならずに済んだ、その年齢になる誕生日を、私が迎えます。

・・・かあちゃん、あんたは、幸せなヤツだよなあ。



今週綴った記事(昨日まで)
・「モーツァルト・レクイエムの悲劇」:書籍紹介
 http://ken-hongou2.cocolog-nifty.com/blog/2009/03/post-b58b.html
 ※ 日本での翻訳は2年前の出版ですが、肩が凝らずに読めます。


・ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」:好きな曲025
 http://ken-hongou2.cocolog-nifty.com/blog/2009/03/025-3ca9.html
 ※ 自作自演の演奏で第1楽章をお聴き頂けます。


・金沢城のヒキガエル
 http://ken-hongou2.cocolog-nifty.com/blog/2009/03/post-2b0c.html
 ※ 読んで「ヒキガエルになりたい」と思って下さったら嬉しい本。
   最近読んだ本の中では、もっとも素晴らしいものでした。


・「響き」で大切なこと(オーケストラの場合)
 http://ken-hongou2.cocolog-nifty.com/blog/2009/03/post-8cfb.html
 ※ 長〜い屁理屈ですから、ご興味があれば。


・モーツァルト:「パリ」交響曲 (K.297【300a】)
 http://ken-hongou2.cocolog-nifty.com/blog/2009/03/post-9b0f.html
 ※ いろいろ研究されている作品で、私には太刀打ちできないのですが・・・
   これからも補足を綴ることになると思います。


・3月15日練習記録(TMF)
 http://ken-hongou2.cocolog-nifty.com/blog/2009/03/15tmf-5651.html


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2009年3月14日 (土)

職場復帰一週間

本14日は、体調及び準備不十分で、新規記事の掲載は諦めました。
・・・今日は午前中も夕方からも、ちょっと寝込んでしまいましたし。

前夜から午前中にかけて凄い風が吹いていましたね。
息子は、土曜日ではありましたが、卒業式の日でもあり、朝から学校の卒業生を見送るために登校しました。
息子達、下級生はほんのちょっとの登校で帰って来たのでまだいいのですが、今日卒業式を迎えたお子さんたち、ご父兄のかた、先生方は、さぞや大変なことだったろう、と、お察し申し上げます。
一方で、こんな嵐の中での卒業式は、必ず強く心に残って、卒業したお子さんたちには一生の思い出になる。
そう思うと、嵐の中の記念行事も、悪いことではないのかもしれません。

2週間休職をしていまして、月曜日から新たな気持ちでの出社、のつもりでしたが、サラリーマン社会の中への回帰はさほど新たな刺激もないだけでなく、病休明けで行ってみたら、事前にその仕事をやるために休み初めの日も終える日も決めていたのに、上司からひとこと、
「ああ、あれ、僕なりにやってしまったから。・・・で、マニュアル作ってくれるかなあ、別の人に引き継ぐから」
・・・と、ご本人は私の負担を軽減するつもりからだったのでしょうが(休む前に、いざという時に備えて仕事の手順などはこの上司に一通り説明しておいたのです。ただ、あくまで、もし予定通りに復帰できなかったら、というときのためだ、という前提を「共通理解」したうえで、の説明のはずでした。実際、内容は結構負荷のかかるものではあります)、その宣告から初日が始まるという、ガッカリモンのスタートでした。
私にとっては唯一、出先で行なう業務でもありましたので、職場に縛られる日々の中で、ある意味で貴重な息抜きでもあったのですが・・・

余計な思いやりは、こんな具合に、いっぱいしてもらえるものなんですよね。
肝心の、理解して欲しいことは理解されることは無い。

裏返せば、自分が人を見る目も、たぶんそんなふう。
人を思いやる、といったって、たぶん、ずれてる。

いい教訓を得た、と思いながら、これから残り10年間のサラリーマン生活をおくろうと思います。

とにかく、無我夢中で、
「手があいてしまったらどうやってごまかそうか?」
を考え続けて職場に通った一週間でしたが、ひとつ、涙が出るほど嬉しかったのは、隣の職場の友人が、私だけでなく、子供達のためにも、特別なお守りをわざわざ用意して、手渡してくれたことです。

温かい心に触れられる一瞬ほど、何もかも忘れられる至福のときはありませんね。

・・・あまりに何もかも忘れ過ぎていて、しまった、朝にやった洗濯物を、まだ干していない!


この1週間の記事
・ヘンデル:「王宮の花火の音楽」のスコアを読む
 http://ken-hongou2.cocolog-nifty.com/blog/2009/03/post-066c.html
 ※ オーケストラをやる上でスコアを読むことのむずかしさ

・フォーレ「シシリエンヌ」:好きな曲024
 http://ken-hongou2.cocolog-nifty.com/blog/2009/03/024-15eb.html
 ※ 家族の思い出話付きでございます

・メンデルスゾーン:初期の弦楽交響曲群(1)
 http://ken-hongou2.cocolog-nifty.com/blog/2009/03/post-03a3.html
 ※ メンデルスゾーンを単純に「ロマン派前期」作曲家とみてしまうのは
   この作品群をよく味わうことで、視点を変えなければなりません。
   彼はウィーン古典派からではなく、「前古典派」とこんにち呼ばれる
   プロイセン系の音楽をストレートに受け継いでいます。

・3月8日練習記録(TMF)
 http://ken-hongou2.cocolog-nifty.com/blog/2009/03/tmf-a6fa.html
 ※ 参考に、演奏姿の3例を動画をリンクしました。
   力んだ演奏とそうでない演奏を見分けるには、管・弦を問わず、
   奏者の肩と口元をご覧下さい。
   この部分の力みが音に反映しているのをご理解頂ければ
   ありがたく存じます。

・ルネサンス仮説の見直し:曲解音楽史番外
 http://ken-hongou2.cocolog-nifty.com/blog/2009/03/post-c3af.html

・齋藤友美賀 ヴァイオリンリサイタル
 http://ken-hongou2.cocolog-nifty.com/blog/2009/03/post-b5cc.html

・曲解音楽史56)ドイツ圏での音楽ジャンル規定
 http://ken-hongou2.cocolog-nifty.com/blog/2009/03/56-653d.html

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2009年3月 6日 (金)

スキーに行って来ました

実は、2週間、休職していました。2月13日にちょっと記したことですが、その後のカウンセラーさんの判断が
「少し休んで、寝るべきです」
というものだったからです。
いちばん状態の悪かったときからみると、体が勤務に堪えるだけの状態に戻ったとの確信を深めていく一方、心が体の回復についていっておりませんでした。

毎日、朝夕は子供達のことと、不器用で万全とはいかない家事とで頭がいっぱいでしたし(それでいてよく、こうも毎日こんな駄文はブログに綴り続けていられるんだから、いい加減なものですが)、その分、職場に行くと、突然、それまで集中していた作業などの手が止まり、何も考えられなくなる、という状態に悩み続けていました。悩み、というより、「どうしても手につかない」ということへの恐怖心が慢性化して、自分の手を止めてしまっていたのかもしれません。

そのぶん、ほんとは、ブログも休み休み綴ればよかったのかも知れない。今後は少し、それも考えます。
いままでは、自分の気持ちのアースをどこかに作らないと、どうしても不安だったのかもしれません。
そうすると、今はもう、家内の三回忌も終えて気が抜けている分、結局のところ、記事の中身にも、どこかに体と不整合になった心のほころびが入り込んでしまって、とても「純真な」内容にはならない。どこか、自分の狙いたいもの、アマチュアとして貫きたい(純粋とまではいかなくとも、なるべく混じりけのない)精神から、ズレていくんですね。

先週お知らせした通り、2月28日から3月1日は子供達と泊まりがけでスキーに行きましたので、これが良い転機になったかな、と思っております。

仕事のことも、それ以外の義務も、忘れさせてもらって、ただし、カウンセラーの先生の言うことは聞かずに、遠出こそさほどしなかったものの、なるべく外出したり、子供達と話せる時間があればそれを大切にして過ごしているうちに、これもこれまで悩まされていた、(恥ずかしながら)時々起こしてしまうヒステリーから、やっと開放された気がします。

勤務の方は、おかげさまで、月曜日から無事復帰が決まりました。
今度休んだことで、パニック気味だった自分がリセットできたと信じて、日々なんとか勤めおおせるように・・・まずは呑気に構えるよう心がけていきたいと存じます。


※ 今週は、上記の通り休職、かつ期間中に子供達と泊まりがけでスキーに行ったりしていたので、記事は4つだけです。

・曲解音楽史:総合リスト
 http://ken-hongou2.cocolog-nifty.com/blog/2009/03/post-1afd.html
 ※ 今日乗せようと思っていた記事の下書きが間に合わなかったし
   音楽史関係のインデックスは作っておきたかったので、
   ここにまとめました。

・プラトーン『国家』:(古代ギリシアの音楽観2)曲解音楽史番外
 http://ken-hongou2.cocolog-nifty.com/blog/2009/03/post-8378.html
 ※ 古代ギリシアの「楽典」が、この本から垣間見出来るのは
   ご存知でしたか?

・3月1日練習記録(TMF)
 http://ken-hongou2.cocolog-nifty.com/blog/2009/03/tmf-5baf.html
 ※ 参加できませんでしたので、送って頂けました。感謝しております。

・『オーケストラを聞く人へ』近衛秀麿著(書籍紹介)
 http://ken-hongou2.cocolog-nifty.com/blog/2009/03/post-8e53.html
 ※ 中学時代にボロボロになるまで読んだ本を、娘に読ませたくて
   古書で入手しました。
   まず自分が夢中で読みふけってしまいました。

今週は、以上です。

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2009年2月13日 (金)

きうつ

人さまには極力そう見えないように振る舞っていますし、ものも綴っていますが、(それで、どうも勘違いもされてしまうようですが、2月も気候の変動が激しく、打ち明けますと、今日も上司に

「このまま私のような者が働いていていいのですか?意識が急に飛んで行って、それまで集中できていたのがウソのようになるんです。それを30分くらい、他所を徘徊して何とかごまかすしか手がないんです。」

と泣きつきました。

いまは経済情勢も経済情勢ですが、それとは関係なく、私の職場の仕事は昨年9月の保険業法改正以来(小規模ではあるものの、それに関係する仕事ではありますので)、誰も彼もが忙しい。
そんななかで、私は、日に必ず一度は、上のような状態に見舞われるのです。ひどい時は回数はもっと増えます。
それを了解してもらっているのは、今日相談した上司だけです。
ただし、もちろん、子供たちの進学が続く限りは平常勤務を装わなければなりませんから、内緒に、とはお願いしています。
ですので、当然、上のような行動は、同僚から見ればサボりにしか見えません。
・・・やはり、良心がとがめます。

「でもなあ」
私の勤務先は世間様の中ではまだマシな方で、産業医という人が相談に乗ってくれるのですが、私はこの産業医さんが、あまり信頼できません。で、そのことを上司も知っています。
「だから、仕方ない、デコボコが激しい時が大変なのは分かるけれど、それは誰にでもあることで、kenさんはその程度が人より強くなっているだけなんだよ。素人だから、僕にうまくは言えないけれど。だから、もう少し辛抱してみたらどうだい?」
そう言ってくれました。

来週末にカウンセリングを受けるので、今日は性急に結論を出さず、カウンセリングの結果でもう一度相談することにしました。

子供たちに心配もかけられませんし、稼ぎも確保しなければ、子供たちを夢の入り口にも立たせてやれませんから・・・少し冷静に戻って、まあ、ここは信頼する上司の言ってくれたことを力に、もう少し踏ん張ってみようかな、と思っております。

他にネタが思いつかなかったので、みっともないお話ですみません。
かつ、時々メールで励まして下さる方には、あらためて御礼申し上げます。


今週綴った記事
・YUIスクールライヴ再現! 場所は大宮光陵高校:日本テレ、2月17日(火)
 http://ken-hongou2.cocolog-nifty.com/blog/2009/02/yui17-abd3.html
 ※ CMの回数が減ってソニーさんの苦戦も気になりますが・・・

・テンポ備忘録(聴き手のための楽典:番外)
 http://ken-hongou2.cocolog-nifty.com/blog/2009/02/post-2e01.html
 ※ クヴァンツ、L.モーツァルト、バドゥラ=スコダのテンポ説明
   を引用しました。

・曲解音楽史54)オペラのイタリア
 http://ken-hongou2.cocolog-nifty.com/blog/2009/02/54-3b4b.html
 ※ 1600年に出版された史上初の3つの歌劇、聴いたことあります?
   ほんのちょっと、こちらでお聴き頂けます。

・チャイコフスキー「冬の日の幻想」から:好きな曲023
 http://ken-hongou2.cocolog-nifty.com/blog/2009/02/023-723c.html
 ※ 家内との思い出、学生時代の思い出が重なり合っての選曲

・アリストテレース『詩学』:(古代ギリシアの音楽観1)曲解音楽史番外
 http://ken-hongou2.cocolog-nifty.com/blog/2009/02/post-7705.html
 ※ イタリアバロックを考える上では古代ギリシアの音楽理論知識は
   欠かせません。ちょっと出し、でご紹介していきます。

・モーツァルト:「新たなる作品1」ヴァイオリンソナタ7曲(マンハイム-パリ)
 http://ken-hongou2.cocolog-nifty.com/blog/2009/02/--6c1c.html
 ※ 2年半で、やっと22歳の彼にたどりついて半ばに達しました。
   遅いよ!

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2009年2月 6日 (金)

ことば

この夏(8月2日)、ある志をお持ちの方が、私の地元、埼玉県越谷市で、チャリティコンサートを開きます。曲目はモーツァルトが2曲なのですが、メインは「レクイエム」です。
私も出演しますし、とくに弦楽器メンバーをお願いする方にはまたあらためてお願いのし直しも必要で、そろそろ動き出さなければいけないのですが、大変恐縮なことに、サボっております。
ですが、トロンボーンだけは娘の恩師とそのお知り合いの二人の「プロ」にご依頼が済んでおり、その気にもなって頂いております。
娘も、そのあおりで出演することになりました。
今日、師匠から3番トロンボーンのパート譜の写しを渡され、
「コピーを取ったら、音符の下に曲の<言葉>を書いておいて。スコアあります? あ、お父さんが持ってる。じゃあ、借りて、チャンと写してね。トロンボーン奏者には鉄則だから」
とお話を受けていました。

言葉のついた曲では、本来、伴奏を受け持つ器楽奏者は娘の師匠の仰る通りのことをしなければなりません。
ですが・・・私も反省ですけれど・・・殆どしていませんね。

言葉のない曲でも、旋律には必ずセリフがあるはずです。それを大切にすれば、音楽の持っている「メッセージ」は、キチンと汲み取れるはずです。
ところが、アマチュアオーケストラで、とくにエキストラで来られる方の場合、このメッセージを出先のアマチュアオーケストラがどう捉えているのかを理解せぬままでいることが多く(先般の「仮面舞踏会」でも、今だから正直に申し上げますが面食らった箇所がいくつかありました)、お手伝い頂くからにはそれを団員がきちんと伝えられることは非常に大切なのではないかと思っております。
・・・プロの世界で、エキストラの人がそんな「汲み取り不足」をやったりしたら、その人は二度と、エキストラに呼んでもらえないでしょう。
本来のプロの世界はそれだけ厳しいものです。
アマチュア相手だからいいや、程度の人を、ですから「プロ」と見なしてはいけません。本物のプロ根性をお持ちの方だったら、私たちを、お仕事の時とまるきり同等に扱って下さるし、だからこそ厳しい指摘も仰ってくれますが、過去の経験から言えば、そう言う方ほど、一緒にお酒を飲んだりすると優しいものです。

話は全く違いますが、昨日、母から、はがきが来ました。
「あんた(幼時だった私のこと)をおとうさんが作った箱ゾリに乗せて雪の上をずっと引っ張って歩いていた頃がいちばん幸せだったかも知れない」
と書かれてありました。
これは、上のケースとは正反対の、「ことばいらず」の幸せの記憶です。当時の私はまだ3歳だったはずですが、私自身、鮮明に記憶に残っているのは、「ことばいらず」に母の幸せが、ことばもろくろく知らない幼児にも充分伝わることの証拠の一つですね。

その場その場で、「ことば」の有無、必要性は変わるかもしれません。
ですが、究極は、「ことば」を理解して「思い」を感じ、「ことば」を超えていくところにあるのでしょうね。


今週綴った記事
・音楽美の認知(11):音の「受容野」
http://ken-hongou2.cocolog-nifty.com/blog/2009/02/11-5f0f.html

・マスカーニ『カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲:好きな曲022
http://ken-hongou2.cocolog-nifty.com/blog/2009/02/022-0ac9.html

・クヴァンツの言葉から
http://ken-hongou2.cocolog-nifty.com/blog/2009/02/post-c1eb.html

・「作品98」・・・作品番号の意味するもの:聴き手のための楽典005
http://ken-hongou2.cocolog-nifty.com/blog/2009/02/98005-c401.html

・DVD「ウィーンフィル・ニューイヤーコンサート2009」
http://ken-hongou2.cocolog-nifty.com/blog/2009/02/dvd2009-01a9.html

・1月31日練習記録(東京ムジークフロー)
http://ken-hongou2.cocolog-nifty.com/blog/2009/02/131-8ae4.html

・モーツァルト:フルート協奏曲 およびオーボエ協奏曲断片
http://ken-hongou2.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/post-9185.html

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2009年1月30日 (金)

なにごとにつけ

「常識」は疑ってかかるべし。
「権威」の発言は斜めに聴くべし。

ならば、自分ならどう考えるのか、を、突き詰めてみるべし。
突き詰めた『自分」が「現実的」かどうかを見直すべし。

そこまでやって、もういちど「常識」・「権威」を眺め直しましょう。

果たして、自分自身がそれらをみる目は正しかったでしょうか?
正しかったかた、よかったですね!
外れたかた・・・私と一緒です。

客観的にものを見るのは、何と難しいことか!
なぜなら、「客観的に」ものを見るべき「私」は、どこまで行っても「私」という主体であり、純粋に「客観的」であるためにはそれなりの<方法>を見つけ出さなければならないからです。

・・・私自身にも言い聞かせるつもりで、綴りました。

まず思考。

いま、ひとりひとりが、「もっと考える」ことが必要とされています。

そして、行動。
ただし、それは
「人のためになるように」
という発想からではなく、まずは
「人を害さないように、でいながら、決して<無難>に走るという消極的なものにはならないように」
でなければならないのではなかろうかと思います。

ちょっと、前後に何の脈絡もなく、突飛なことを綴りました。ビックリしないで下さいね。


今週綴った記事
・TMF:先週の練習記録(シューベルト「グレート」)
 http://ken-hongou2.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/tmf-289e.html
 ※ ある団員のかたがメールで送って下さった練習記録です。

・曲解音楽史53)舞曲とディヴェルティスマンのフランス
 http://ken-hongou2.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/53-da3c.html
 ※ フランスバロックから3曲お聴き下さい。

・曲解音楽史52)「バロック」では括れない・・・バロック音楽概観
 http://ken-hongou2.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/52-8779.html
 ※ うーん、バロックって、ずいぶん変化に富んでいるんですね!

・ご案内:大宮光陵高等学校音楽科 第21回卒業記念演奏会
 http://ken-hongou2.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/21-f697.html
 ※ お出かけになって見て下さい。

・メンデルスゾーン:THE COMPLETE MASTERPIECES
 http://ken-hongou2.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/the-complete-ma.html
 ※ CD紹介。記念年にふさわしいセットです。

・千五百番歌合5:判者の価値観(3)御子左家—旧世代から新世代へ
 http://ken-hongou2.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/post-a5a9.html
 ※ 「千五百番歌合」はここまででとりあえず締めておきます。

・両手に花で歌舞伎観劇(新橋演舞場)
 http://ken-hongou2.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/post-da9f-1.html
 ※ 3年ぶりに出掛けた歌舞伎の感想。海老蔵・獅童に感動!

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2009年1月23日 (金)

ねこは猫の夢を見る

タイトルは今週綴った記事の一つと同じものにしました。

夢というのは、基本的には、眠りのあいだに精神が肉体の運動に集中することから離れてリフレッシュするための、いわば巣とれる解消の目的で今日一日の自分をリハビリするために見るもの、であるのが本来の役目です。

ですから、出来れば、朝目覚めた時には覚えていない方がいい。

ですが、私は、学生時代の専門の関係でもあり、いまは遺憾ながら「ウツ」デあることも関係しているのでしょうか、見た夢を比較的長時間覚えています。・・・ほんとうは、良くないのですヨ!

でも、覚えている夢が面白い、ヘンテコなものだったら、まあ、楽しめます。

このあいだはペンギンが群れを作って
「ペンギンだぞー」
と叫びながら砂浜の上空を通り過ぎて行く夢を見ました。

なんでペンギンが空を飛んでいたのでしょうね?

このメールの標題と同じタイトルの記事には、吉行理恵さんの詩を引用しました。
お読み頂くと、不思議な詩、だという印象をお受けになるかもしれません。
読み方によっては、楽しい詩でもあります。

ですが、私にとっては、ちょっとほろりとさせられる詩でありました。

その他、今週は日本の古典からの「歌」を中心とした記事ばかりになり、週の半分は音楽から離れました。
・・・ブログの読者も、さすがに離れました!
素人が、こむずかしいもんに触れるモンじゃあない!

ただ、綴りながら、「言葉の不思議さ」に、あらためて引き込まれるのを強く感じました。
私の綴る言葉はヘタクソですが、先人が大切にして来た「言葉」は、ほんとうに、たからものです。


今週綴った記事

・書籍紹介:玉木宏樹『クラシック埋蔵金』(多様な曲に出会いたいときに)
 http://ken-hongou2.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/post-0619.html

・千五百番歌合4:判者の価値観(2)専門歌人—六条家
 http://ken-hongou2.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/post-8de3.html

・千五百番歌合3:判者の価値観(1)為政者の場合
 http://ken-hongou2.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/post-61ff.html

・ねこは猫の夢を見る。ニーノ・ロータ「山猫」から:好きな曲021
 http://ken-hongou2.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/021-e7ba.html

・千五百番歌合2:成立事情と当時の世情
 http://ken-hongou2.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/post-4c10.html

・藤原定家:千五百番歌合1)作者と新古今・新勅撰への入集数
 http://ken-hongou2.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/post-160b.html

・ハイフェッツの基礎練習
 http://ken-hongou2.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/post-51f2.html

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2009年1月16日 (金)

寒さ厳しく

93cfea46d9796538・・・日本海側は強烈な寒波で大雪。
・・・太平洋側も強烈な木枯らしが吹いたりしています。

どなたも、お風邪などお引きになったりなさっていませんか?

年輩の方たちには、今年の寒さは、景気の動向も相まっていつにも増して堪えるようです。
知り合いの人の、七十代後半のお父上は正月を過ぎたとたんに倒れられて、まだ意識がハッキリしないとのこと。お母様も看病疲れで熱をお出しになり、その知り合いも疲れきっていました。

その他にも何人か、同年輩のかたがたが入院しただの、歩けなくなっただのという話を小耳に挟んでおります。

天気も、人の健康も・・・私は信心深くはありませんが・・・しかし所詮は神様なり仏様なりがお決めになるもの。

大変な思いをなさって「大変だ」と思ってしまうのがフツウですし、私自身はたぶん、すぐに気持ちが萎えてしまうでしょう。

でも、体の具合の悪い皆様が、こころは少しでも和やかにお過ごし下さいますことを、心から願っております。

縁起でもない話、とおイヤでしたら読み跳ばして下さい。瀬戸内寂聴さんが書かれていたエピソードを、記憶で再現したものですから、寂聴さんのお話とはずれているかもしれませんが。

釈尊(シャカ)の在世中、誰よりも模範的に修行するほどおのれには厳しく、周りに対しては人一倍やさしい尼僧がいました。あるとき、寺院に強盗が入り、この尼僧は体中をめった切りにされ、むごたらしい最期を遂げました。
「なんで、あれほど素晴らしい方が!」
と嘆く弟子に、釈尊の曰く、
「いかに良い生き方をするか、は、その死に方とは関係がない。」

言い古された、
「良く生きることは良く死ぬことだ」
という格言はどなたが言い出しっぺか分かりませんが、論理としても倫理としても、私はシャカのほうが正解だと思っております。

家内のことを思い返せば、それは、未だにいろいろと動揺します。
ですが・・・こだわる「こころ」の姿勢は、おそらくはシャカの言った通り、間違いなのだと信じます。

いま、どう生きるか、を考えましょう。
考えてばかりでも疲れますから、今週最後に掲載したダニー・ケイの記事の映像で、頭もこころも休めて頂ければ、望外の幸せです。


今週綴った記事
・どんな巨匠よりダニー・ケイ
 http://ken-hongou2.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/post-cfb6.html
 ※ 風邪やインフルエンザで寝込んでいらっしゃる方は
   どうぞノートパソコンでこれをご覧になった和んで下さいませ。
   記事中には記しませんでしたが、道具の使い方にも注目!

・曲解音楽史51)西欧の太平洋進出とラテンアメリカ・フィリピン
 http://ken-hongou2.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/51-4005.html
 ※ 音楽の例はペルーの1例しか上げられませんでした。
   フォルクローレ・ラテン等の原点が17世紀に合ったことが確認
   できる貴重なものではあります。

・「好きな曲」これまでのリスト
 http://ken-hongou2.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/post-683f.html
 ※ 疲れで手抜きしました・・・ゴメンナサイ。

・モーツァルト:3つのコンサートアリア(1778)
 http://ken-hongou2.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/1778-19e6.html
 ※ 音もサンプルで上げるべきだったかな・・・

・祝 成人
 http://ken-hongou2.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/post-f2d8.html

・ガスマンの弦楽四重奏曲から :好きな曲-番外
 http://ken-hongou2.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/--aa70.html
 ※ ハイドンの四重奏曲に触れた際、重要作家だが作品を聴けない
   と名前を挙げたガスマン。CDを偶然見つけました!

・「めんどり」:東京ムジークフロー12月27日演奏会の音3
 http://ken-hongou2.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/1227-c42a.html
 ※ 結局、最後は、自己批判・自己反省です。。。
   プロだろうがアマチュアだろうが、「コンマスとはなにか」を
   お知りになりたかったら、先のダニー・ケイのPart 6-7を
   どうぞご覧下さい。

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2009年1月10日 (土)

あっというまに仕事始め

あっというまに仕事始めですね!

例年ですと、職場は新年初日はみんなで初詣に行っていたのですが、ご時世がご時世だからでしょうか、妙なことに、私を含めメンバーの誰もが初日から終わらないほどの仕事をかかえていて、初詣や新年会どころではありませんでした。
一般企業は欧米式の四半期決算が定着して久しく、初日がこうだと、あとは決算処理で正月どころではない、ということになり、新年会もお預けです。
・・・「豊かに見え過ぎる文明は、かえって貧しい」
そんなことを、今日、テレビでどこかのおじさんがコメントしていましたが、そのとおりではないかと思います。

思えば、祖母までは手作りだったおせちも、働いていた母は退職してやっと作る勉強を始め、なんとかまともに出来るようになるまで5年かかりました。だいぶ祖母に近づいたのですが、七十歳を超えた今でも、「何か」一味たりません。

家内はとうとう、おせちは出来合いのものを買ってくることまでしか出来ませんでした。
料理は嫌いじゃなかったんですけどね。

慌ただしい時代なのは、どうしてなのでしょうね?

不況も、冷静に見れば特定業種に端を発したもので、投機筋が冷静に戻ればなんとか落ち着かせることが出来るのに、発想の転換が出来ないばかりに波紋を広げ、中小企業や派遣労働の人たちから、どんどんその波に飲み込まれていくようで・・・気の毒だ、と思いつつ、明日は我が身か、との危機感も背中を押すような日々です。

講談社現代新書に「東インド会社」(浅田實、2008)というのがありまして(あくまで南米の犠牲の上に始まった事業であったはずですがそのことの記載はありません)、堅実な事業が「投機熱」で崩れていくさま、それがいわゆる「帝国主義的国家運営」に向けて発展的解消を遂げていくさまが、くっきりと描かれています。

今朝のテレビでは松下幸之助氏の言葉が聞ける1975年のドキュメントも放映していましたが、中でこの経営の神様は
「高度経済成長は日本人自らがやったものではない。外国人の援助があって出来たんだ。政府も安定したいた。今の不況は、そうではない。政府も安定していない。3兆円の赤字だから、赤字国債出すとか言っているんでしょ。どうしょうもないわな。自力でなんとかしないと回復しない。」
と発言していました。
なんと、いまの時代と似ていることか。驚きながら見入ってしまいました。

どうにか、こころが豊かな年になってくれるといいですね。

この1週間綴った記事は以下のとおりです。本年も宜しくお願い致します。


・シューマン「交響曲第4番」:東京ムジークフロー12月27日演奏会の音2
 http://ken-hongou2.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/1227-34c6.html

・「マイスタージンガー」:東京ムジークフロー12月27日演奏会の音1
 http://ken-hongou2.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/1227-167a.html

・弦楽四重奏の父もハイドンだ!:好きな曲020
 http://ken-hongou2.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/020-e309.html

・ハイドン「告別」:ウィーンフィルニューイヤーコンサート2009
 http://ken-hongou2.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/winer-philhermo.html

・ヒラリー・ハーン再び!
 http://ken-hongou2.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/post-1a71.html

・胃が痛くなる「調」の話(音名・固定ド・移動ド):聴き手のための楽典004
 http://ken-hongou2.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/004-6630.html

・偉大さを偲ぼう! 没後200年はハイドン、同250年はヘンデル
 http://ken-hongou2.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/200250-ab99.html

・もっと広く! 祝メンデルスゾーン生誕200年
 http://ken-hongou2.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/200-c518.html

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