« 鏡 | トップページ | ビワ »

2012年8月 3日 (金)

帰り道で

朝からもう、やる気が出ないくらいに眠くて、待ち遠しい終業がきたときには腹に力がはいらなかった。
これといった仕事がない日も、サラリーマンは勤務先に自分の時間を買い取ってもらうのだから、頑張って目を開いていなければならない。
座れる電車に乗って、そのくせちっとも眠れない、と頭にきていたが、なんのことはない、気づいたら、乗り換えをするひとつ前の駅まで熟睡して、頭が椅子の仕切りから通路にはみ出ていたのだった。端っこの席で良かった。

いつかは今の生活が壊れるんだ、と思いながら毎日を暮らしている。
もうさんざん壊れたと思い込んでいたのだけれど、振り返ると、むしろ
「どう崩さずにすませるか」
に目くじらを立ててきたのだった。
ぽつんとひとりになっていたら、そんなことはなかっただろう。冒険も出来たかも知れないのだが、そのまま即座に自分が海の藻屑、風前の塵芥になっていただろう。

いつものように
「晩ごはんどうする?」
メールを子供らに送って、2度めでようやく返事がきて、やっぱり今夜も外食である。
こんな日々も、いつか遠くないときに、崩れるのだ。それが、後に豊かな稔りを残せる崩れであればいい。

Yuyake120803

|

« 鏡 | トップページ | ビワ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/95716/46569923

この記事へのトラックバック一覧です: 帰り道で:

« 鏡 | トップページ | ビワ »