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2012年7月28日 (土)

忘れられず・思い出せず

親である、と、自覚してそうだったことは、無いような気がする。そこに我が子がいたから、相対的に親だった。カカアが急に死んじまったので、必然的に、自分ひとりが、この子らの親であることに責任を持たなければならなかった。
自分を支えるだけでもやっとこさだったし、子供らが受験なるものを乗りきれば、山は過ぎて、その後は自分で見つけた支えを心の杖にすれば、自分は成り立つものだと信じていた。

そうは問屋が卸さない。

とりあえず経済的なことを別にすれば、今日も娘は友達の発表会を聴きに行くのであって、僕らと離れて食事までしてくる日の割合は増えてきている。去年までのように、下着売場にまで一緒をさせられて面食らうことは希になった。・・・ただし、化粧品はまだ時々同行がある。

息子は結局大学に行きたいと言い出して、今度はこれで面食らっている。実業高校の中では進学割合が飛び抜けて高い学校に行ってはいるけれど、勉強 はからきしダメである。中学で部活を続けなかった穴埋めはギターの先生が助けて下さって、なんとか心を病まずに高校生になったけれど、音高・音大、と進み たい方向が決まればレールを敷きやすかった娘と同じようにはいかない。とりあえず来週オープンキャンパスに行って刺激を受ける予定だが、果たして、そこに 入学するための努力が普通高校並みではないことまで理解してくれるかどうか。
ああ、また、娘のときのように、こっちも根比べをさせられるのか、と思うと、最近多少衰えを感じる体力でもつのかどうか、心配になってしまう。

高校については、娘の音高進学前のほうが大変な手間だった。
なにせ、行きたい、とだけはカカアとグルで決心を固めていたものの、必要な勉強をしていなかった。通っていた音楽教室の先生に教材を持ち込んで、 教えてくれるように頼んだが、当時の先生には素養がなかった。これはダメだ、と思って、ツテを頼って、今でも教わりに行っている先生を見つけた。娘はどう いうツテでその先生が見つかったのかはずっと知らず、去年チャンスがあって初めてお礼をした。

その、音高の説明会の前に、僕はどんな原因だったか忘れたが、歩けないくらいに足を痛めてしまった。
困ってしまって、
「かわいそうだが、おまえひとりで説明会に行けないかい?」
と言ったら、さすがに、うぇーん、と泣かれた。
仕方がないから、足より3回りくらいおおきなサンダルをなんとか見つけて買って、当日、足を引き摺り引き摺り、説明会に同行した。
(振り返って調べたら、これは入学が決まって、その準備のための説明会のときだった。2008年3月18日だった。)

子供らと学校周りした中では、あれがいちばん忘れられない。
そのくせ、あのときそれじゃ、どんだけ足が痛かったのか、どうやってサンダルを見つけたのか、は、なんぼ頑張っても、ちっとも思い出せないのである。

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