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2010年5月 8日 (土)

かまくら道中記

4月の末に、娘と二人、鎌倉に行ってきました。

電車の中で、僕がカカアの前に好きだった鹿児島の子の話をばらしてしまいました。・・・カカアも知ってた話だし、まあ、よかろう。
で、その子がこっちに研修に来ているときに知り合って、帰ったところを夏に訪ねて行ったんでした。そしたらその子は人気者で
「東京に連れて行くことはまかりならん、その子と一緒になりたいなら鹿児島に骨を埋めなさい」
・・・どんだけ大勢の人にそう言われて責め立てられたか!!!
娘に
「ダメじゃん!」
と呆れられました。

最初、北鎌倉とどちらにしようか迷っていたのですが、鶴岡八幡宮前のにぎやかな通りが良かろうと思ったので、鎌倉駅まで行きました。

トイレに行きたかった娘、おばさんの行列に阻まれ断念。
雨にもかかわらず、「小町通り」は観光客がいっぱい。修学旅行の中学生もたくさんいました。ひとつは、名札から察するに札幌の学校の子たちでした。

八幡宮では花嫁行列に巡り会いました。・・・でもなんだかあんまり上品じゃありませんでした。

宝物館に入ろうと思ったら細かいお金がなくて販売機でチケットが買えないので、社務所に両替に行ったら巫女さんが無愛想でした。
これは、次の鎌倉宮へ向かった時も同じで
「巫女さん、って、なんだかかわいくないなあ」
と娘と二人でぼやきました。

道が分からなくなると教えてくれる人もいましたが、そういえば娘の年頃くらいまでは僕も図々しく道を聞くのは苦手だったなあ、などということを思いだしながら話したりしました。

また駅までもどり、修学旅行の女子中学生に混じって紫芋コロッケなるものを買いました。
トラベルガイドを手にしながら
「あ、ここのお店載ってますぅ!」
と喜びの声を上げる中学生に、思わずお店のおばちゃんと一緒に笑ってしまいました。

ウチの方や東京では見かけないような、しゃれた石のアクセサリ屋さんもありました。娘はゆっくり時間を掛けてそこを覗きましたが、残念ながら気にあったものは無し。

次は江ノ島に行くことにして駅に戻りました。

鎌倉駅であったかい立ち食いそばにありつきました。隣に座ったのはイタリア人観光客。日本語全然ダメダメ。お店の人に「そば? うどん?」ときかれても分からず。で、現物見て、Si,siとかなんとか言ってうどんに決定。

立ち食いそば屋を出て江の電に乗りました。
途中で海がぱあっと開けて、あいにくの天気ですのに三浦半島の先の方まで見えました。海が盛り上がって迫ってくるように感じられたのは、20年くらい前の僕の記憶そのままでした。
「でさあ、あの海の向こうにアメリカ大陸かなんか見えるんじゃないかと思って、目を凝らしたら、黒い陸地が見えたのさ。で、大喜びしたんだけどな・・・あとでよくよく見直したら雲だった」
と打ち明けて、また娘に
「馬鹿じゃん」
と罵られました。

江ノ島駅に着いたら、風が強い。雨も前より激しい。凍る思いでした。そのくせ、娘はフローズンヨーグルトの店に興味が行って・・・どう言う神経してるんだか。

出た道のまっすぐ先が江ノ島への橋。だのにそこには横断歩道がない!
しかたなく回り道して、竜宮城の門みたいなのがある方に向かったら、そこは小田急線の駅でした。・・・昔もこんな建物だったかなあ?

やっと橋にたどり着いて渡り始めたら、海風で傘が役に立たず、服も靴の中も、肩からかけていたカバンも、親子共々ぐしょぐしょびしょぬれ。
それでも江ノ島にたどり着いて、石段をとっとこ、神社の拝殿まで登りました。娘はどんどん先にいくんですが、僕は追いつかない。やっと上についたときには息も絶え絶え。娘にまたもののしられました。
「じさま、だなあ」
・・・

で、てっぺんにたどり着いて初めて、ここまでエスカレーター(有料)が伸びてきていることに気が付きました。
いや、そんなもんに頼るようでは来た甲斐がないのだから、いいのだ。

体もすっかり冷えきっているのに、島の橋のたもとで、娘は
「紫芋のソフトが食べたい」
つきあって食べました。アタシャ完全に凍りました。

橋を戻って水族館へ。とちゅう、ケータイを眺めながらニコニコ笑いあって橋を渡り始めようとしている若い女性二人とすれ違いました。
「やーい、あいつら、これから俺たちと同じ目にあうんだぜ!」
と二人で勝ち誇ってみたりして。

水族館はなかなかの見物でした。
大きな水槽は波まで起こしていて、上から覗き込んだらかなりの深さ。で、通路に沿っておりて行くと、今度は底の方から上を見上げることも出来るのでした。
この日最後のイルカのショーがあったので見に行きました。
お客さんにも手拍子させたりかけ声かけさせたり、の、元気のいいショー。娘は声を出すのは照れくさかったようですが、ステージからの指示通りに腕をぐるぐる動かし回っていて、満面の笑顔で。
ああ、来た甲斐があったなあ、と、このときやっと、こっちも本当に安心しました。

ショーのあとは、また一旦大きな水槽のところへ戻りました。館員さんが実際に水槽に潜って、魚たちを巧みに誘ってきて見せてくれるのには感心しました。イルカのように芸はしないけれど、魚たちだって人に普通に寄り添ってくるんですね。

説明が終わったあとは、閉館間際まで、クラゲの空間に行って、ずっと見とれていました。なんともいえない不思議な姿でした・・・と、言葉が貧弱なのでそうしか言えません。

娘は飯もおみやげも贅沢をしませんでした。いざ、を覚悟して財布には多めに財産を持って行っていましたが、わらび餅と立ち食いそばと水族館の入館料と交通費しか使っていません。
なんかひとつくらいは・・・と思いながら、売店を眺める娘の様子をうかがっていたら、40センチくらいのペンギンのふっくらしたぬいぐるみの前を何度も行ったり来たりしています。これだってたいした値段ではなかったんです。で、
「よし、買ってやる」
と、娘の返事もきかずにレジに持って行きました。

あとで話してくれたところによると、他の数ヶ所でも見かけて欲しかったのだけれど、結構高いので買わなかった、とのことでした。水族館の売店では三千円しなかったのでした。

ペンギンのぬいぐるみをつれて、夕方5時過ぎに帰路につきました。

帰宅した娘は、ペンギンのぬいぐるみに「メタボちゃん」と名付けて、お気に入りの豚さんのぬいぐるみ(こちらの名前は「とんさま」)と並べてはにんまりしていました。

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