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2008年12月12日 (金)

天の「時」は整斉(この1週間の記事)

6日の土曜日に家内の三回忌を、仙台の我が家の菩提寺にて無事済ませました。
ありがとうございました。
当日は昼間は快晴でしたが、夕方に入り急に吹雪となり、法要と会食のあと娘とアイスを食べにいっていた私・・・誤解がないように申し上げておきますが、私が食べたかったのではなくて、娘が食べたいと言うので連れて行ったのです!・・・は、慌ててタクシーに乗りました。(これも念のためですが、もちろん、娘は置き去りにはしませんでした!)
運転手さんに訊いたら、初雪だそうでした。
さほど大雪にはならず、心配した路面の凍結もなく、翌朝にはまたきれいに晴れ、窓から見ると、周りの家々の屋根が白くてまぶしい薄化粧をしていました。

正確には日付はまだ2週間程度あとなのですが、三回忌の法要を終えただけで、丸2年間の家内のいなかった時間の密度がどれだけ濃かったか、に自然と思いが向きました。・・・でも、それは私たち一家にとっての、私たちだけに固有の密度なのだ、ということをも思いました。
この2年間、知り合いのかたにもいらっしゃいましたが、亡くなった人、ご家族を亡くした人、それぞれに深い哀しみを味わう一方、死者は自己の魂が寄り清らかであるように、後に残って生きる者はそれをバネに「良い生」を生きなければ、と思ったりしたに違いありません。
大病をして命を取り留めた人も同様であろうかと思います。

いや、死者とその家族や、病気の人だけがそうなのではないでしょう。

どんな人も、目立つか目立たないかに関わらず、「生きる」ということについては、意識するとしないとに関わらず、精一杯の「心」というものを持ち合わせているのではないか、と思います。
通勤電車で出会うだけの、お互い顔を覚えることもない人同士の中で過ごしている私たち。
それぞれの人が、それぞれの「時間」を、別々の密度で過ごしています。「一家としての固有の密度」などと私の家族について記しましたが、私と・娘と・息子の中の時間の密度も、本来、別々のものです。

ただ、ある朝、ふと、
「そういえば、カアチャンが死んでから、通勤電車の外の景色を見たことがないなあ」
と気がつきました。
その日もとても天気が良くて、朝、車窓から富士山がきれいに見えたのでした。去年の冬にもそんな日があったかもしれません。・・・間違いなく、あったのでしょうね。けれど、それを自分は見つめる心を失ってしまっていました。
それが久しぶりに戻って来たことを実感したとき、同時に思ったのは、個人個人の中の「時間」は、<ほんとうの「時」>というものとはまったく別なものなのだ、とも、また感じました。

<ほんとうの「時」>とは何なのか、を哲学みたいに考える知恵は、私にはありません。

ただ、これが天から降って来た事象なのであったとします。それは、誰の頭上にも、等しく降って来ているのだ・・・ただ、それを感じるか感じないか、感じるならどう感じるのか、感じないのならどうして感じないのか、それが違っているだけなのだ、と、なんとはなしに思うようになりました。

天の「時」は、整斉。


この1週間綴った記事

・曲解音楽史49)シュッツの世紀(三十年戦争期ドイツ〜ドレスデン)
 http://ken-hongou2.cocolog-nifty.com/blog/2008/12/post-ead6.html
 ※ ドイツ古典音楽の礎を築いたシュッツと、
   ヴェネチアで彼を育てたG.ガブリエリの音楽をお聴き下さい。

・モーツァルト番外:カンナビヒの交響曲から
 http://ken-hongou2.cocolog-nifty.com/blog/2008/12/post-0b19.html
 ※ カレンダー上11日が開いてしまいましたが、
   11日中に間に合いませんでした。
   モーツァルトをマンハイムで受け入れたカンナビヒの作品です。
   お聴き下さい。

・モーツァルト:マンハイムでのピアノソナタ(7、9番)
 http://ken-hongou2.cocolog-nifty.com/blog/2008/12/79-fc3a.html
 ※ やっと、マンハイム期に突入できました。

・SONY "PLAY YOU"新CM:大宮光陵高校出演!(12/13〜)
 http://ken-hongou2.cocolog-nifty.com/blog/2008/12/sony-play-youcm.html

・2009年が記念年の作曲家
 http://ken-hongou2.cocolog-nifty.com/blog/2008/12/2009-9659.html

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