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2008年8月17日 (日)

手軽に読めるクラシック新書【音楽家が著者のもの】(+α)

活躍中のクラシック音楽家が著した新書を3点、ご紹介します。

選んだ基準は、
・とにかくプロとして活動している人が単独あるいは共著者になっていること
・その音楽家について、私自身が「未知」であるか、「主観的に嫌っていた」こと
・新書であること(したがって、文庫は含まない)

2番目が、妙ですかね。結果的に、「嫌い」と言い切れる人の書いた本には出会いませんでしたが。



まずは、オーボエ吹きとしては惜しまれつつ引退してしまったものの、人気が高くて、あちこちから「指揮してくれ」と声がかかっている、この人。宮本文昭さん。
疾風怒濤のクラシック案内 (アスキー新書 041) (アスキー新書 41)Book疾風怒濤のクラシック案内 (アスキー新書 041) (アスキー新書 41)


著者:宮本 文昭

販売元:アスキー
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・・・娘の笑里ちゃんのうりこまれかたには好感を持っていなかったので、その面では「嫌い」だったのです(記事2回綴りました。あら探しして下さっても結構です)。それで、上の基準から第1に選んでみました。
読んでみると、「オーケストラにどっぷり浸かった人でないと実感し得ない思い」が、本当は結構強烈なはずなのに、かなりさらりと綴られていて、あんっけらかんとしたお人柄を彷彿とさせる好著でした。紹介されている曲について、仮にこちらが何も知らずとも、理屈抜きに楽しめます。


つづいて、共著者の方が私は個人的には「嫌い」な、だからこそ選んだもの。
音楽を「考える」 (ちくまプリマー新書 58)Book音楽を「考える」 (ちくまプリマー新書 58)


著者:茂木 健一郎,江村 哲二

販売元:筑摩書房
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・・・江村さんは作曲家(2007年6月ご逝去)。実はまだ本格的には読んでいません。ただ、江村さんの「プロ」としての発言が本書の命。共著者の学者さんとは仲良しさんのようですが、その学者さんのほうが感情的な発言が目だつのに対し、それに「冷静に」応じて、話を深めているところが好ましく思われます。


最後に、私はお名前しか存じ上げなかったピアニスト、青柳いずみこさんのもの。
ボクたちクラシックつながり―ピアニストが読む音楽マンガ (文春新書 622)Bookボクたちクラシックつながり―ピアニストが読む音楽マンガ (文春新書 622)


著者:青柳 いづみこ

販売元:文藝春秋
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今回ご紹介する3冊の中では、いちばんしっかりした構成観のある本で、「クラシックのプロ」という仕事の実態について、人気漫画「のだめ」・「ピアノの森」と、話題映画「神童」からの例を引きながら、本質に迫る話を、これもさらりとやってのけて下さっていて・・・「青柳さんてどんなかた?」って、ちょっと惚れ込んでしまいました。

ここの本についての「へりくつ」は、新たに開設した方のブログに、随時綴っていきます。
綴り次第リンクを貼りますので、その際は併せて「へりくつ」野郎にお付き合い頂ければ幸いです。



なお、新規に開設したほうのブログでは、いま、アーノンクールの下記著書の第1章を、少し突っ込んで読む試みをしております。
古楽とは何か―言語としての音楽Book古楽とは何か―言語としての音楽


著者:ニコラウス アーノンクール

販売元:音楽之友社
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最初の節へのリンクを貼っておきます。それでご興味を持って頂けたら、順次続きへのリンクを這ってあります(11節までですが、現時点で9節目まで掲載したところです。)
気軽に、というわけにはいきませんが、こちらもおついでの時にお目通し頂き、おけなし下さい。



(付記)
本ブログが障害で一時閉鎖となったことをきっかけに、ブログは新設した方に新たな記事を書き足しておりますが、そのあいだの気分の変化のせいもあるのでしょう、「マニアック」な傾向がいっそう強まってしまっています。・・・で、そちらは、その路線で行こうと思いますが、気軽なものはこちらへ載せていこうと思います。

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