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2008年5月24日 (土)

TMF:オーボエHさん一周忌

ラ・プティット・バンド at つくば(6月1日)、是非お出掛けになってみて下さい!(リンクしてあります。)



当団の名物オーボエ奏者、深い音色で仲間やお客様を魅了し続け、そうかと思うと豊富な経験を(辛かったことでも悲しかったことでも)巧みなジョークに変えて、みんなを楽しませ続けてくれたHさんが、昨年の今日、心不全で逝去なさいました

1年経ったのですね。

練習に出掛けると、いまだに、
「今日はHさん、いるかな?」
と、ふと楽しみにしています。

で、ナマでは耳に出来なくなりましたけれど、そういう日には、どこからともなく、声ならぬ声で、彼がいつもながらのジョークを振りまいて、メンバーの緊張をほぐしてくれている、と感じることがあります。

ですので、タイトルからは適切な選曲ではないのですが、
「ウィットに溢れた彼に似合う曲は何だろうか」
と考えて、選びました。


  アンタル・ドラティ/フィルハーモニア・フンガリカ(DECCA 425 910 2)

最初の部分で第1オーボエと第2ホルン、次いでファゴット、さらに第2オーボエ、第1ホルンと、まず管楽器がみんなステージから退場します。
あっけにとられたお客さんは、残った弦楽器が平然と先を続けているので、一旦安心します。
ところが今度はコントラバスがそそくさと片付けを始め、それが済んだらチェロもエンドピンを畳み込んで袖の奥へ行ってしまい、ヴァイオリンのおおかたの連中も
「じゃあ、ここまで」
といなくなるのです。
・・・お客さん、呆然。

が、ステージの上では、ヴァイオリンでまだ二人だけ粘っているので、ヴィオラも一人、
「しかたねえなあ」
と付き合っています。
でも、8小節付き合ったところでイヤんなっちゃって、
「やってらんねえや!」
と、切り上げて出て行っちゃう。
最後まで律儀に演奏を続けるのは、二人きりのヴァイオリン。

この交響曲を巡る有名な逸話については、敢て触れません(歴史的には実証出来ないそうです)。

Hさんのジョークに比べれば直裁な面白さは無いですし、音だけですからなおさらなのですが・・・有名作曲家の中では音楽史上最もウィットに富んでいたハイドンの、最もウィットに富んだ作品です。

Hさん、これからも、一緒に楽しく演奏しましょうね。
私にはこの程度のものしか思いつかないですから、今度、
「こんなのはどう?」
って、お知恵を貸して下さいね。

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