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2008年5月 6日 (火)

私の新しい、ささやかなたからもの

BWV1128の記事、Curraghさんのご指摘に従い、楽譜を再読して訂正しなければならないのですが、時間の都合できちんと手が付けられずにいます。ちゃんと読まねば、と思いますので、もう少しご猶予下さい。訂正でき次第お知らせ致します。



そのかわり、同じ大バッハ関連で、私が最近手にした、ささやかな新しい宝物の中の一葉をご披露致します。

「オルガン小曲集」自筆譜のファクシミリから、「人みな死すべき定め」BWV643の頁を選びました。

この小曲集、横長で、ファクシミリ版は縦16.7センチ、横20センチと小振りなものです。(現物はもう一回り小振り、ということになります。)
五線が空白のページがたくさんありますが、そんなページにもタイトルが付けられていて、バッハがもっとたくさん書き続ける意図を持っていたことを示しています。ヴァイマル時代に大多数の完成作が作られたと推測されていますが、曲集のプラン自体はヴァイマル時代前に芽吹き、作曲はケーテンに移るまで続けられたものの、ケーテンでは宗教作品よりもその地の宮廷楽団向けの作品に注力することになったために中断し、晩年に再度着手しようと試みたものの、計画していた164曲(すべてルター派のコラールで、バッハが着手した時期には、すでにこの曲集で取り組んだものとはコラール旋律が変わってしまったものもあるそうです。が、バッハは幼年期からなじんでいた方の旋律を用いて作曲した由)のうち、完成し得たのは45曲のみに留まっています。

BWV643は、現物では掲載する画像の前ページに正式タイトルが記されていて、その頁は五線が空白のままですので、研究者さんには「作曲中」、すなわち未完成品として取り扱われています。

(画像〜クリックで大きい画像で見られますが、実物よりかなり大きくなります。)
Bwv643

オルガン用の作品であり、印刷譜は三段譜(ペダルの段が分けられている)で出回っていますが、ご覧の通り、バッハ自身は2段で記しています。

オルガニストの解釈によって使うストップ(音色)が違っていますが、このあたり、どうして人によって考え方が違うのかは、お詳しいCurraghさんにご教示を請いたいところです。(色の変わったタイトルを右クリックすると別ウィンドウで聴けます。)

(1977〜81年頃)ADD 223499 321

(1979〜81年頃)Decca UCCD3231

で、
(聖ジョーンズ聖歌隊)Decca UCCD3231

歌詞の和訳は次のとおりです(杉山 好 訳)Decca UCCD3231

     人はみな 死すべき定め
     肉なる者はみな枯れ草のごとく朽ちゆく。
     生きとし生けるもの、ひとたび滅びてのち、
     はじめて新しき生命に甦るなり。
     この肉体もまた、腐れ果つべし、
     しかしてこそ、そは永遠の医しに浴して、
     信ずる者らに備えられし、
     かの大いなる栄光にあずかるを得ん。

・・・この曲、私がまだ惑いの中にいる頃に、一度採り上げたものでしたので。

高価ではなかったので入手を決めたファクシミリ冊子は、心の支えとして、いつもパソコン机の脇に置いて、時折取り出しては眺めています。

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