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2008年4月10日 (木)

手短に:「フランス組曲」の中の民謡

昨日ご紹介した杉山氏のご著作、は従来の<三島由紀夫>観を「正統に」覆す内容です。あらためてお勧め致します。(リンクした昨日記事をご参照頂ければ幸いに存じます。)



今日は、TMFが6月22日(日)の定期演奏会で採り上げる予定の、ダリウス・ミヨー作「フランス組曲」(オリジナルは吹奏楽曲、コンサートでは管弦楽編曲版を演奏)について、その素材となった民謡を探り当てた冊子がありますので、手短にそのご紹介を致します。

France「フランス組曲」各曲が、フランスの「県(というより郡、かな?)」を表すタイトル付けをされていることについては、既にお気付きの方もいらっしゃるかと存じます。図は、とあるフランスの児童向け地理書にある、フランスの地域圏の配置図です(フランス語を読めるようになりたい、と思って購入したのですが、家内の逝去のちょっと前でして、内容は読み切っていませんし、フランス語も未だにダメなまんまです)。クリックすると拡大しますので、併せてお楽しみ下さい。

本日は、「フランス組曲」の各楽章に用いられた民謡の名前をご紹介するに留めます。「フランス組曲」作曲の経緯については、リンクしたWikipediaの記事に記載されていますので、これも予備知識としてご参照頂けたら幸いです(第2次世界大戦と深いかかわりを持っていたことをお知りになると、ビックリなさるかもしれません)。

・第1曲 『ノルマンディー』:Germaine(1小節目から)/The French Shepherdess and The King of England(45小節から)

・第2曲 『ブルターニュ』:The Lass from Paimpol(1小節目から)/The Sailors of Lee(12種節目から)/The Song of Transrormations(27小節から)

・第3曲 『イル・ド・フランス』:With Care I Tend My Rosebus Gay(2小節目から)/Lo 'Tis St.John's Day(25小節目から)/The Fair Maid of the White-Rose Tree(51小節目から)

・第4曲 『アルザス・ロレーヌ』:Lo 'Tis the Month of May(25小節目から)/The Month of May(54小節目から)

・第5曲 『プロヴァンス』:Magali(58小節目から)

調査したロバート・J・ガロファーロ氏によると、他に特定できなかった7つ、計18曲の民謡が用いられているとのことです。

この書籍、学習のためのコピーはOKと序に記されていますので、TMFメンバーで必要な方には実費でコピーを申し受けます。ただし、さほど高価ではないので、本当にご興味がある場合は購入しても宜しいかと存じます。(スコアは日本でも海外でも、有力サイトで検索しましたが、いまのところ入手のめどが立たないとのことでした・・・何故か持っているメンバーがいるんですよね! そういうことに強い人がいるんだなあ。。。)

なお、登場する民謡の楽譜を記載した部分だけなら、5ページだけです。他は演奏をどう仕上げるかのレクチャー、作品分析が英語で記載されています。・・・ただし、オリジナルの吹奏楽曲についての分析ですから、オーケストラ用には読み替えが必要です。(オーケストラ向けのものも出てるようですが、吹奏楽用の方はアマゾンで見つけて購入しました。)全体で54ページほどの冊子です。

Suite Francaise (Masterworks Instructional)

CDはEMIの輸入盤(7243 5 74740 2 3)で、ミヨー作品ばかりを集めたものが、ジョルジュ・プレートル指揮モンテカルロフィルハーモニー管弦楽団(モンテカルロは歌劇場管弦楽団しか無いと思っていました!)で出ています。1000円ちょっとで手に入ります。別の作曲家と併せて、でもよろしければ、他にも幾つか出ています。残念なのは、ルーセルの組曲2作品と併せて録音されたチェリビダッケのCDが、今は販売されていないことです。。。

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