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2008年3月 1日 (土)

3月1日練習記録:付)1954年N響ライヴから

あるかたに良い本をご紹介頂き、探したのですが、最寄りの書店にはありませんでした。
Amazonで注文しました。
これについては、読んだことに絡めて、また何か考え考え、綴ることになると思います。



久々に、原点に帰って(?)、練習記録です。
TMF以外の皆様にはご興味のない記事かも知れませんが、ご容赦下さい。記事末尾に(私たちのではなく、ある歴史的なライヴから)音を載っけておきますので、そちらをお聴き下さい。

で、原点に帰って・・・といいつつ、今日は地下鉄で居眠りして乗り過ごして遅刻しました。すみません。
毎度失敗をやらかします。。。

前半は、<悲愴>以外の候補曲の試奏でしたので省略致します。メンバーには、また楽事委員長から連絡があると思います。

後半は、<悲愴>の第3楽章を重点的に行ないました。身のある練習だったと思います。
私のデタラメ分析は、まだ第3楽章に至っていませんが、菊地先生は、そんなものは不要の、客観的な練習を展開して下さいました。
参加メンバーも(土曜日で仕方なく参加出来ない人以外はおおかたいらしたので、これも嬉しかったですが)自分の実力の中で、精一杯ついて行く前向きな姿勢を見せて下さっていて、大変ありがたく思いました。
・・・私自身も、子供たちの協力のおかげで、家内の生前並みとはいかずとも可能な限り練習に参加させてもらえることを、メンバーと家族に、心から感謝申し上げたいと存じます。



記憶を辿って、ですので、抜け漏れはご容赦下さい。


スコアをご用意下さいね。

<悲愴>第3楽章
・Ⅰ〜2小節:ヴィオラのDivはpを守って、連携をしっかり。1小節目の上声部は1stVn.よりも高い音になっていることに留意。
・3〜4小節:三連符は前2小節の弦の動きを受け取って。八分音符で動くパート(オーボエ・ファゴット)は重くならないように。(実は、これ、とても難しくて、ムラヴィンスキー/レニングラードの組み合わせでは上手くいっていません。後日聴いて頂きます。)
・5〜7小節は以上2項目と同じ。
・練習記号A、1stVn.はオーボエのテーマが聞こえるように抑える。
・練習記号A、10小節目の2ndVn.のピチカートのディナミークは、オーボエ(p)より大きい(mp)ですから、はっきり。12小節目のヴィオラ・チェロも同じ。
・練習記号B、19小節のオーボエのHの延ばしにはどう言う意味があるのかを「考えていますか?」〜実は、コントラバス13〜16小節も同様ですね。ただし、コントラバスの方はディミヌエンド、オーボエの方はクレッシェンドです。コントラバスの方はオーボエの、オーボエの方は1stVn.のテーマの動きと関係があります。すなわち、テーマの性格を強調する補助的な「色づけ」でして、補助的とはいえ、非常に重要です。練習記号C22小節(オーボエ)、25小節(トランペット)、27小節(フルート・オーボエ)、で、トドメとしては29小節のクラリネットが、同様のことを行ないます。
・練習記号D、1stVn.の36小節目からのピチカートは、37小節からピッコロが入るのと同時に(ユニゾンですから)輪郭をはっきりさせなければなりません。
・練習記号E、44小節4拍目のトランペットの三連符はいままでのテーマを締める役割。
・練習記号E、47小節前半の木管と後半の弦楽器は同じニュアンスにして下さい(ですので、私たちは47小節の弦楽器はスラーは記譜通りではなく、ダウンひと弓で7音を弾ききります。練習記号Fの箇所も同様)。
・以降、Lの前までは楽器が揃ったときに突っ込んだ練習になるかと思いますので省略します。
・練習記号L、とくに109以降、弦はダウンボウの連続で途切れないよう、充分に粘るように。
・(練習記号0からは再現部に相当するので、上記と同様になります。ただし、冒頭でヴィオラがやっていたことは、2ndVn.がやることになりますね・・・ガンバって下さいまし!)
・(練習記号Tの2小節前からは、特にお話はありませんでしたが、コーダになります。素材面では新しいものはありませんが、演奏上は留意点が変わってきますので気をつけましょう。)
・練習記号X、音の流れがぶち切れないように・・・ということは、(きちんと取れるにこしたことは無いが)音程をバカ丁寧に追いかけることに気を取られると勢いが止まりますから、まず流れを優先に。正確さを期すならば個々人が練習を!
・練習記号Yからはテンポが惰性で上がります(Ken注:多くの演奏でそうなっている現実を耳にしています)。八分休符をしっかり意識した(がっちりした)演奏を、(曲の熱狂とは裏腹に)冷静に行なうことが大切である点、強調して下さっていました。
・練習記号EEからも、同様です。



練習の現場ほどまでのデリケートさを期せず恐縮ですが、それらを思い出し、今日は参加出来なかったメンバーにも伝えて頂けるための参考にして頂ければ幸いです。とくに、チェロのボウイングについての有益なアドヴァイスについては全く述べられませんでした(ヴァイオリン、ヴィオラに較べると、弓を打楽器的に用いる、というのはチェロ、コントラバスでは一層容易になります。弓身が短くなる分、弓の中に「太くて強いバネ」が埋め込んであるのと、実質上同じ作りになっているからです。今度の機会にでも、ヴァイオリンの弓をメンバーに借りて、それでチェロを弾いてみて下さい。「なるほど」と、いっぺんに違いが体感出来るはずです。)


実は、別途<悲愴>の演奏比較をしている3演奏のなかで、技術力はともかく、今日の練習で結構強調された各種の連携(音の流れだけでなく、リズムの連携なども)については、1954年のカラヤン/N響の演奏がいちばん上手くいっています。・・・当時の人が、それだけ「この指揮者から何かを吸収する」という純粋な熱意を持っていたためだと思います。
今日練習に出られた方には、お聴き頂くと実感度が高いと思いますので、定期演奏会までの間、ここに音を掲載しておきます(演奏会後は、容量の関係で削除します)。

メンバー以外でも、ご興味のある方は、お手持ちのCD等おありでしたら、聴き比べてご覧になって頂ければ幸いです。
1964年のカラヤン/N響<悲愴>ライヴの第3楽章は、演奏者の心意気がはっきり伝わってくる、希有なライヴのひとつです。

N響ライヴ1954MusicN響ライヴ1954


アーティスト:カラヤン(ヘルベルト・フォン)

販売元:ポリドール

発売日:1999/06/23
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チャイコフスキー:交響曲第4番、第5番、第6番「悲愴」Musicチャイコフスキー:交響曲第4番、第5番、第6番「悲愴」


アーティスト:ムラヴィンスキー(エフゲニ)

販売元:ユニバーサル ミュージック クラシック

発売日:2001/10/24
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