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2008年1月19日 (土)

DVD「紳竜の研究」(2):島田紳助の講義

前回、2枚組DVD「紳竜の研究」をご紹介した際、紳助氏が
「心で記憶せなあかん」
と述べていたことをご紹介しました。

彼がこの言葉を、吉本興業の学園で述べた際の講義が、DVDの1枚目に収録されています。大変示唆に富む、名講義だと思います。
「メモは、とらんでええよ。とらん方がいい」
講義の中で、彼がこう言っているので、私もメモを取らずに拝聴しました(というのはウソで、ブログのネタにするから、少々はとったのですが)。
何故メモを取らん方がいいか・・・それは、
「心で記憶せなあかん」
ということと密接に関係しています。
ご本人の言葉通りではありませんが、

「出会って、経験して、強く印象付けられたことは、一生忘れない。本なんかで読んで、むりやり脳で覚えたことは、いつかは忘れてしまう。だから、今日の講義も、聞いて、強く心に残ったことを財産として持ち帰って欲しい」

そういう、紳助氏の、若手に対する強い思いが現れている。

で、本当は中身を紹介したかったのですが、文字に起こすと、「べつに、彼の話なんか心に残らなくてもいい」人にまで読んで頂くことになるかもしれず、「いや、是非、心に残したい」人には、濃い内容の講義の百分の一も心に残してもらえないことになりますから、DVDが講義の細目に付けた目次、みたいなものだけをご紹介するに留めます。(ただし、私が「おお、ポイントはここか!」と感じた部分の要約は、ちょっとだけ残しておきます。)



・才能と努力〜過剰練習は、むしろマイナス。ネタより、基本的なことを練習しなければならない

・笑いの教科書〜無い。自分で作る。

・相方と戦略〜自分の中に出来た「型」に合う相方を探した。

・XとYの分析〜笑いのパターン(X)、世の中の変遷(Y)で、自分の公式を作る。

・漫才〜オレに必要なヤツを探す。竜介とは価値観を共有できた。

・運と計算〜運は、その時誰がいたか、くらいのもの。そこから計算を始める。

・心で記憶する〜強く思ったことは、一生忘れない。感じたことを喋る、その時に、心の記憶の引き出しが、ひとりでに開く。そのためには、いつも感じなければならない(感情の起伏が激しくなければならない)。

・TVのヒミツ〜誰も、スーパーマンにはなれない。「賢い」必要はない。「賢いチャウんかな?」と思われればいい。

・感じる心〜数多く「心で感じた」やつほど、いろんなことができる。(喋っている言葉の中に「絵」がある。)

・「やる」という「こと」〜「才能無かったな」、でも、充分やり尽くして満足すれば、次へ進める。違うものが見つけられる。

・M‐1の戦い方〜2分で戦える作戦を立てる。ラスト30で決める。初めの1分を捨てろ。

・ネタと演者〜演者ではなくネタが面白い、というのは、芸人にとっては「欠点」。

・競争〜自分の中での、自分の分析。それを友達に喋らない・・・競争だから。友達を増やすために来たんじゃない、勝つために来たんだ。

・夢〜成功すれば何でも叶うのは、この世界だけ。が、夢が叶ってしまったら、夢は失われていく一方なのは残念。夢を語り合ったら、それだけは、オレは君たちに負ける。



「M‐Ⅰ」以下は、これから「笑いの芸」を志す若者への、彼の「エール」ですね。

紳竜の研究DVD紳竜の研究


販売元:R and C Ltd.

発売日:2007/05/30
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