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2007年12月14日 (金)

これがだめならあれがある

恥ずかしながら、今日も体調復帰ならず、早退でした。
ただむなしい思いのまんまで早退するのも、子供に心配をかけやしないかと思うとイヤでしたから、なにか用事は作れないか、と考えたら、ありました。
明後日が家内の「最後の」埋葬なのですが、当日は外での供養になりますので、取り仕切って下さるお坊さんの住持するお寺さんにご挨拶に行くことにしました。

・・・これがだめならあれがある。

で、おかげさまで、なんとか満ち足りた気持ちで、夕飯をとることが出来ました。

夕食のあいだ、子供たちとくつろいだ空気の中でテレビを見られる、というのは、むしろ、
「一昨日も早退、昨日は欠勤、今日も早退」
だったから、逆に<意地をはることへの諦め>もついたおかげだったかもしれません。



見た番組は、フジテレビの
「 売れなきゃよかった…金曜日の告白SP!大ヒット曲に狂わされた壮絶人生」
でした。
いろんな歌手のかたが、苦労した人生を・・・再現ドラマはシリアスなのに・・・今は笑顔で語れるのが、大変に素晴らしく思われました。
私もそうなれるでしょうか?

自分が密かにファンだった石川ひとみさんも出演。
彼女は、活躍の真っ最中、B型肝炎に倒れました。そのことは知っていました。
ですが、後のことは知りませんでした。
当時、「B型肝炎」は非常に怖がられたウィルス性の病気で、それゆえ、闘病生活ののちに活動を再開した石川さんは、「近寄ると病気が移るぞ」という誤解から周囲に冷たい目で見られ、ことばには尽くせないほどの悲しみを味わったそうでした。
今のご主人は、そんな彼女に変わらない空気で接し続けて下さったかただ、ということで、これはすばらしいことだなあ、とも感じました。夫婦互いに、「B型肝炎」が重荷にならなかった、というのは、私には尊敬すべき姿に見えます。
自分が「うつ」になったのは結婚して何年も後ですし、信頼していた家内でしたけれど、家内の私に対する空気が変わらなかったか、といえば変わったのでして・・・負担をかけているのが何となく分かるのが、私なりに辛かったから。それが家内の命を縮めたのではないか、と思うと、これもまた辛いのです。
それがまた未だに自分の中で悪循環を続けていて、どこかで
「どうせオレはウツだから・・・」
と、捻れた気持ちになっているのかも知れないなあ、と、ついつい反省させられました。

明後日が出来るだけ素晴らしい埋葬の式になるように・・・そのための準備に明日を精一杯充てることで、少しでも自分の中のねじれが解消できればいいな、と思っております。

ちなみに、B型肝炎は「血液」から感染するものですから、風邪やインフルエンザのように空気感染もしないし、接触したから感染する、というものでもありません。これは、現在では常識化しています。ワクチンも開発されています。

「ウツ」は、感染する病気ではありません。単純に「気うつ」に陥るもの、でもありません。正しい表現ではないかもしれませんが、私自身の実感で表現するなら、たとえば「場の空気が読めないことが常識を超えて耐えられなくなる」、心の金属疲労のようなものです。「ウツ」と一括して呼ばれているものが、みな同じ病気なのかどうかも、正直言って分かりません。ケースによってお医者さんの処方も違います。どのくらい続くかも、人さまざまです。
私の中で何がへし折れたのか、は、まずは家内も知っていた、あるプライベートな事件がありましたし、そのために家内が悔し泣きさえしてくれたこともあり、おかげで初めは「発症」を免れることが出来ました。次が仕事上の理由ですが、これになると要素が5つ6つと込み入って来て、このあたりからは家内には見えませんし、私も表現しきれませんでしたし、家内を混乱させ始めていたかもしれません。
いまは、もう、
「あんたがいない、そのことで起こるいろんなトラブルが耐えられない」
だけに理由が限られています。だから、明後日、
「いや、もう、そんなもんは吹っ飛んだよ、大丈夫だよ」
そう、墓前で言ってあげられるように・・・
それがどんな結末であっても、それで決着がついたものとして、すっきりと割り切れるよう、心の準備をしておきたいと思います。



自分のことはともかく。

以前(11月2日)、<ミュージカル「明日への扉」>という記事を綴りました。
このミュージカルの情報を提供なさっていたMさんが、「骨髄移植」の人たちを励ます歌が出来たことについて、また紹介なさっていました。
下記リンクにて歌を聴くことが出来ます。

私は骨髄バンクに登録している者ではありませんので、おこがましいのですが、歌は骨髄を必要とする病気の患者さんばかりでなく、私のような者にとっても、たいへんに心を明るくしてもらえる歌で、是非たくさんの方に聴いて頂ければと思っております。

「YELL(エール)」 by Sirene
  URL http://medicina-nova.com/yell.htm

なお、ミュージカルの記事の方は、恐縮にも、
「【 骨髄移植 】についての最新のブログのリンク集」
でリンクを貼っていることを、本日知りました。

この記事は私にとってはMさんやそのお友達の思いの一端をご紹介する程度の意味しかありませんでしたので、この場でMさんたちにお伝えし、あらためてMさんの元情報に感謝をさせて頂きたいと存じます。

「エール」、是非、お聴きになってみて下さい。

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