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2007年10月 7日 (日)

テレマンのソナタから(娘の演奏)

親ばかで毎度すみませんが、娘が、ほかの「修行中」の皆さんに混じってソロの試奏をしました。
伴奏付きで、人の中でソロを吹ける機会は少ない上に、伴奏して下さっているのが娘の楽理の指導を引き受けて下さっている方なのですけれど、素晴らしいピアニストです。独奏をしても素晴らしいだけでなく、アンサンブルも大変良く心得ていらっしゃいます。
で、本来は、このときの先生の素晴らしいリスト(あれだけ情感豊かにリストを弾くピアニストは、なかなかいらっしゃらないと思います)をご紹介した方がいいのです。

が、普通の家庭の、中学で初めてトロンボーンに触れたような我が家の娘でも、3年間(実質は1年半ですが)で、このくらいは成長できるのだ、という一つの記録として、恐縮ですが、娘のほうの演奏を掲載させて頂きます。

第3・第4楽章

吹き損ねもあるし、ブレスの取り方に問題があってフレーズを締める肝心の音が落ちている個所があったり、と、課題がまだまだ残るのですが、この半年の、過去2回掲載した演奏と比較して頂き、娘の成長を、お読み下さっている皆様にとっての何らかのヒントにして頂ければ幸いに存じます。

なお、テレマンのこのソロソナタは、1728年から彼が隔週で定期刊行したことで有名な<忠実な音楽の師>の第14課(1回の出版の単位が日本では「課」と訳されています)に収録されたもので、オリジナルはファゴット用です。収録された時期から、1729年6月以前の作品であると推測されます。
テレマンの音楽が、死後急速に忘れられたことについては、大崎滋生氏「音楽史の形成とメディア」を参照して下さい。



娘が進歩したか退歩したかは、以下をお聴き下さいませ。

〜伴奏者がインフルエンザで倒れ、ピアノの先生(今回とは別の方)が初見状態で助けて下さったものです

ほんとうに、馬鹿な父親ですが、今日はとても嬉しく思っています。。。

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コメント

Kenさん、お嬢さん、こんばんは。JIROです。

びっくりしました。以前、拝聴したリムスキーコルサコフのコンチェルトから格段に上達していますね。

お嬢さんは、「トロンボーンの音の何たるか」をよく理解していらっしゃると思います。


緩徐楽章の朗々たる響き、正確な音程、適切なダイナミックス、歌い方。立派なものです。

早い楽章での小さなミスは問題になりません。

それより大事なこと。少しのミスで動揺しない「復元力」(これは、演奏者には大切なことです)をお持ちです。

更に感心したのは「走らない」こと。

(細かい音符があると、それだけで「走っ」てしまう初心者が多いものです)。

動きが細かくなっても音程が正確で、ブレスも正しい。

良い先生ですねー。

と同時にお嬢さんが如何に真面目に基礎から勉強してきたか、

私には、よーく分かります。

ブラボー!

投稿: JIRO | 2007年10月 8日 (月) 21時48分

JIROさん、お察しの通り、とてもいい先生です。
トロンボーンの先生も、ちょっとその辺にいないような、「吹くこと」そのものの前に「考えること」の大切さを、分かりやすく教えて下さいます。私もつい、時々覗き見してはうなずいているのですが、娘に気づかれると追い出されるので・・・
ブレスでもたない部分はどうするか、も、適切なアドヴァイスを頂いているので、ここまでは何とか来ました。あとちょっと、ですね〜。

もうおひとかた、必要を感じ、つてを頼りに探し当て、8月から教えて頂くことになった理論の先生が、またご指導上手なのでしょう、演奏そのものに関してどうの、というやりとりが事前に娘とあったのかどうかは分かりませんが、「理論」の裏付けを確実に身につけさせていって下さっているのを感じました。
今回は、この「理論」の先生の伴奏です(とても努力家の方ですし、しかもご自分のピアノ演奏ではそんな「努力」なんて聴き手に感じさせる愚は冒しません)。伴奏に助けられている部分も結構あるのは、JIROさんのお耳ならお分かり頂けると思います。
・・・試験では伴奏はありませんので、旋律の背景にある和声がどんなものであるかを理解するには、娘には大変貴重なチャンスだったと思っております。

投稿: ken | 2007年10月 8日 (月) 22時17分

昨夜、寝付けずにいた深夜に聴きました。JIROさんのおっしゃっていることの素人的言い換えになってしまうかもしれませんが、とってもよい演奏だと思いました。

とにかく、のびのびと吹いている。慌ててないし、落ち着いている。それがとっても心地よいと感じました。おまけに私、テレマン大好きなんです。なるほど、よい先生に就くことは大切なんだなあ。

投稿: キンキン@ダイコク堂 | 2007年10月10日 (水) 15時47分

キンキンさん、ありがとうございます。
娘に代わって、御礼申し上げます。
いい先生に出会えたことで、死が母を奪って行っても、この子は希望を捨てずにしっかりやってこれました。技術、ということにかぎらない、かといって情に流れるのはまずいのですが、精神の姿勢を正しく(正解は無数にあるわけですが)示して下さる恩師に出会えることは重要です。実感しています。・・・演奏の内容は、まだまだ幼いですけれど。

テレマンは、ある意味、ヘンデルやバッハよりも「演奏者」に思いやりのある、かつ「歌」の豊富な作曲家だなあ、と思っています。専門の学校に受かるか受からんかは別として、娘にはそれがどこまで読み取れるようになるか、楽しみであると同時に、「あ、もう追い越されかけているな、いやそう思っているのでも意地を張り過ぎかな、この素人オヤジ」と、自分への戒めも感じる今日この頃です。

地味に生きて行ってくれていい、僕や家内には「読み取りきれなかった」音楽の、もっと深い心まで至ってくれさえすれば、ありがたいなあ、と思っております。

投稿: ken | 2007年10月10日 (水) 22時29分

 トロンボーン奏者さん、お疲れ様でした。ナマで聴きたかったのですが、無理でした・・・。とても残念です。
 今その時の演奏聴きました。久しぶりのトロンボーン奏者さんの音だったので、嬉しかったです!
 専門的なことは未だに分かりませんが、とっても良かったです!!
 高校行っても、がんばって下さい!

投稿: コントラバスLOVE | 2007年10月13日 (土) 20時44分

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