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2007年6月21日 (木)

グリーグ:ピアノ協奏曲〜解説(H氏遺稿)

東京ムジークフロー第44回演奏会に向けてHさんが綴っていた解説文です(遺稿)。



ピアノ協奏曲 イ短調 作品16  
グリーグ                           プログラム2.曲目解説

 この曲を全然ご存知ない?そんな筈はありません!ティンパニーのトレモロに続くピアノソロ、そしてオーボエのメロディー。お聞きになったことがおありでしょ?これは、フィヨルドに注ぐ滝のイメージだそうです。そして、静かに歌うような第2主題が続きます。
 第2楽章は、まず弱音器をつけた弦楽器が穏やかなメロディーを奏します。独奏ピアノが登場するとき、北欧。分けてもノルウェーの森、そして海、が見えてきませんか?
 第3楽章は、木管の行進曲風のメロディーで切れ目なく始まります。続くピアノソロの憂いは、独立に到るノルウェーの苦難を象徴しているのでしょうか。そして、フルートで示される第2主題は、独立達成への希望や喜びを暗示しているのかもしれません。
 現在では北海油田によって世界第3位の産油国となり安定・繁栄しているノルウェーも、1905年の独立までに多くの曲折を経ました。スウェーデン統治時代に生まれた作曲者はドイツやデンマークで音楽を学びますが、国民楽派として祖国と民族音楽をこよなく愛します。悲願の独立を見届け、2年後の1907年(丁度100年前)に64歳で没しています。
 同じノルウェーの出身で、高い音楽性と深い人間性を備えたブローテン氏の演奏は、いかなるものなのか?これは、期待せずにはおられません。

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