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2007年6月 2日 (土)

サリエリも聴いてみませんか?

私の所属する東京ムジークフローの定期演奏会(6月16日、杉並公会堂)について掲載しました。リンクご参照の上、是非おいで下さい。


私たちの大切な友、Hさんの死を通じて考えたことは、こちらに綴りました。
昨年のHさんの名演を、こちらでお聴きになって下さい。

モーツァルトの1773年に触れて、はじめてサリエリとの関わりが検討の俎上に上がってくることになるはずでしたけれど、気づくのが遅くなりました。ですので、モーツァルトとの接点、という意味でのサリエリについては改めて考えていくことにしましょう。

ですが、私自身は、戯曲および映画の「アマデウス」以降、サリエリに「凡庸」のレッテルを貼るのは間違いではないのか、という疑問を、ずっと胸に抱いてきました。
(1曲だけ、サンプルをお聴き下さい。その際、なるべくモーツァルトやハイドンの音楽は忘れて下さい。
  :1886作。ASV CD DCA 955収録。白紙では、どんな印象をお受けになりますか?)

ただ、その楽譜はあいかわらず入手が大変だし、文献も洋書を含め、タイミングを外すとサラリーマンは手に出来ない(つまり、そんじょそこらの図書館には無いし、個人輸入も出来ない)ために、やっと1冊の資料(ドイツ語とイタリア語が交じり合っていて読み切れない!)を買えた他は、せいぜいCDをこつこつ探すしか手がありませんでした。

幸い、日本語による伝記に、水谷彰良「サリエーリ」(音楽之友社)という非常な秀作があり、記述の客観性も確かですから、モーツァルトファンだけでなく、「古典派」から「初期ロマン派」と呼ばれている時期の音楽に興味がある方には是非読んで頂きたいと思っております。
ただ、水谷さんのあげられたディスクは必ずしも入手が容易ではなく(文献はもっと大変)、私が大型CDショップで手に出来たものを以下にリストにしてみます。(手に入れられる保証は、これまた完全にはありませんので、ショップとのリンクは貼りません。)見つけても購入せずにいるものもあり、完璧にほど遠いのも自覚しておりますが、ぜひ、サリエリを見直すために
「一つでも聴いてみようか」
とお考えを頂ければ幸いに存じます。


CD:
オペラまたはその抜粋
・「サリエリ・アルバム」バルトリ DECCA UCCD-1101(唯一の日本盤)
・"Les Danaides(ダナオスの娘たち 1784作)" カヴバリエ DYNAMIC CDS 489/1-2
・"La grotta di Trofonio(トロフォーニオの洞窟 1785作)" Sound Arts AG AMB9986
ほか1曲入手予定。入手次第追加記載します。

宗教曲
・"La Passione di Nostro Signore Gesu Crisuto" CAPRICCIO 60 100
・"Gesu Al Limbo, Il Giudizio Finale, Te Deum" BONGIOVANNNI GB2167-2

管弦楽曲、協奏曲(曲の細目省略してます、すみません)
・"Symphonies-Overtures & Variations" CHANDOS CHAN 9877
・"The Two Piano Concertos etc." ASV CD DCA955
・"KONZERTE" CAPRICCIO 10 530

室内楽
・"Serenades for Winds" ARTS 47319-2

DVD
・「ファルスタッフ」 ARTHAUS 100 023
・「タラール」 ARTHAUS・・・すみません、貸し出したばかりで、品番確認出来ません。

最初におすすめしたいのは「タラール」の映像です。サリエリの本領が見事に発揮されています。
器楽はもともと寡作でしたので、協奏曲は掲載した2枚でカヴァー出来ないのはオルガン協奏曲とフルート協奏曲の2曲です。シンフォニアはすべてカヴァー出来た・・・はずですが。。。

面白いのは、シューベルトが1816年にサリエリに捧げた祝典カンタータです(水谷氏著作235頁に訳が載っています)が、これはなかなか(シューベルトの作品全集の分売されたものでしか)聴けません。
Hyperion CDJ33032に収録されていますので、ご興味があれば。




サリエーリ―モーツァルトに消された宮廷楽長


Book

サリエーリ―モーツァルトに消された宮廷楽長


著者:水谷 彰良

販売元:音楽之友社

Amazon.co.jpで詳細を確認する

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コメント

モーツァルトの話題ですね。
クラシックについての知識はあまり無い私ですが、好きなモーツァルトの曲は一応あります。
1つめは、「主題と変奏~協奏交響曲K297B.~(スティーヴン・ミード演奏)」デス。トロンボーン奏者さんから頂いたMDの中に入ってた曲で、ユーフォの音がとてもきれいで感動しました。
他にもありますが、また後で。

投稿: 近所のパートリーダー | 2007年6月 3日 (日) 22時24分

先ほどの続きですが、
2つめはのだめに出てきた「オーボエ協奏曲」デス。
クロキンのいぶし銀が武士っっっっっっっ!!って感じが・・・(笑)
余談ですが、先ほどの「スティーヴン・ミード」のはなしですが、以前テレビで「スティーヴィー・ワンダー」が紹介された時、真面目に「スティーヴン・ミード」と聞き間違えました・・・。恥ずかしい・・・・・(照)

投稿: 近所のパートリーダー | 2007年6月 3日 (日) 22時30分

オーボエ協奏曲は、もともとフルート協奏曲に編曲されていた方しか知られていなくって、「ホントはオーボエなんだ!」って分かったのは結構最近(とはいっても何十年も前だけど)なんですよ!
トロンボーン奏者さんも持っているはずだから、「聴かせろ!」って脅しをかけてみて下さい! すてきな曲です。「のだめ」ではほんの一部しか出てきていないので残念です。

どうせ管楽器の協奏曲なら、モーツァルトで今のうちにほかにぜひ聴いてほしいのは、「クラリネット協奏曲」かな? 初めて聴いたとき、はずかしいけど、ボクは感激して涙が出てしまいました。

協奏交響曲の原曲は(弦楽器の方だと思いますが)、また大変な傑作で、これを書いた年、モーツァルトは旅先のパリでお母さんを亡くしています。(僕はオーケストラで伴奏の経験もあり、友達と二人で惹いたこともあります。)

ここの記事にとりあげている「サリエリ」という人については、今はまだ知らなくてもいいかもしれません。お小遣いでちょっとCD買おうかな、という感じで聴ける作曲家では有馬線から。
でも、この人、ベートーヴェンやシューベルトの先生でもあった人です。
シューベルトの歌なんかにも興味がでてきた時は、ちょっとはサリエリさんも気に留めてやってみて下さいね。

投稿: ken | 2007年6月 3日 (日) 23時40分

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