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2007年6月 7日 (木)

どうしましょうかね?・・・演奏会のショスタコの音。

私の所属する東京ムジークフローの定期演奏会(6月16日、杉並公会堂)について掲載しました。リンクご参照の上、是非おいで下さい。


5月24日急逝した当団名オーボエ奏者Hさんの昨年の名演を、こちらでお聴きになって下さい。
また、追悼のために、バッハのカンタータ「神の時はいとよき時かな」をもお聴き頂ければ幸いです。

特にショスタコーヴィチの進捗状況をご心配下さったMさんが練習時の録音をCDにし、希望者に配布して下さっていることは、団員各位はご存知かと思います。
私も頂きました。さっき、聴きました。

団員ではない方にも読んで頂けているブログに、こんなことを綴るのも、私は気狂いだからなのかもしれませんが・・・う〜ん、考え込んでしまいました。

いまさらだから、それに自分も同類だから、あんまり言いません。
みっつだけ。

・もうここに練習時の録音を公表しちゃって、このまんま、2曲目まではお客様にフェルバークさんとブローテンさんの名人芸を存分に楽しんで頂いて、後半は「ああ、ショスタコね。ブログで聴いたくらいしか出来ないんだもんね。じゃ、前半だけでいいや」って、そこまでで気持ちよい印象のまま、あとはロビーのカフェで(あったっけ?)楽しんで頂くのも、客席で仮眠して頂くのも、もう、ご随意に、とお願いしてしまいましょうか?

・(自分のソロ部も含めですが)ショスタコーヴィチが求めているはずのハングリーさが、音に全く出ませんねえ。本当のハングリーを経験することが無かった僕たちには、所詮無理なのかなあ。失ったものがあっても、僕らにはいつも「代わり」があるのかなあ。緊張が最後まで保たれるべき音が、途中で気抜けしてしまいます。弦にもあるけれど宿命として管、とくにホルンとトランペットに目立つのが、「なんで、一気に保たなければならないはずのこのセンテンス(あえてフレーズとは言いません)の途中で、音が萎れてブッチギレてしまうの?」・・・アシ対策はチャンとなさっていますか?
技術力の無い僕らに出来ることは、「緊張感の維持」だけです。それすら出来ないのであれば、聴いて頂くなんておこがましくないかしら。音楽は、複数のセンテンスが同時に複合して響くところに(物理的には)文学との大きな違いがありますが・・・ご自身のセンテンスに責任を持ちつつ、相手のセンテンスに耳を傾ける、そういう気配りはなさっていますか?

・ショスタコ、練習の始まった頃に必死で読み直したけど、やっぱりどうも、身内の方には読んで頂けていないのかなあ、という寂しさで胸が塞がりました。
もういいですから、代わりに、たまたま今日読んだばかりの言葉を、団員の皆様に捧げておきます。こっちは短いから、すぐ分かって頂けるでしょう。

「私たちはみな、頭に王冠をおこうと兜をおこうと、死の餌食です。時きたれば死なねばならず、声の後にくるものを私は知りません。おお、英雄よ、死の悩みを免れるものがいるでしょうか。各人それぞれが、己れの身を嘆かなければいけないのです。この世における生の道は長いにせよ短いにせよ、死に追いつかれれば私たちは破滅するのです。」
(「王書(シャー・ナーメ)」訳書、岩波文庫273ページから)

こんなこと綴ってしまったから、お客様が予定より激減してしまうかもしれません。そしたら、僕、費用の弁償しなくちゃいけません? そうお思いになられてしまうなら、しかたないなあ。覚悟しておきます。
あ〜あ、これでワタシも総スカン!  財布はスッカラカン(^^;

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