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2007年1月16日 (火)

バンドセッション2007 in 春日部

(クラシック好きの方にも読んで頂きたく、カテゴリにクラシックを加えてあります。)

1月14日(日)午後1時より、埼玉県の春日部市民文化会館大ホールにて、『バンドセッション2007』が開かれました。
埼玉県東部の中学高校約60校の吹奏楽部員、総数約700名が一同に会し、合同で演奏会を催すものです。
ともするとコンクールに重点を置きがちな昨今を鑑みると、
「みんなで吹奏楽を楽しもう!」
と盛り上がるこの大規模なセッションは、大勢の子供たちが音楽を楽しむ原点に立ち返れる絶好の機会であり、言祝がれるべき試みだと言えるでしょう。しかも、今年で12回目だそうですから、素晴らしい。

プログラム前半は中学合同の3つのバンドと中高生混成のフルートオーケストラ(ピッコロ、通常のフルート、アルトフルート、バスフルートのみの編成)、後半は高校生合同のシンフォニックバンド・ポップスバンドに、ゲストバンドといって、吹奏楽の有名作曲家を指揮者に招いてオリジナル作品を演奏する精鋭部隊による演奏でした。
フルートオーケストラを除くと、いわゆる『クラシック』からのアレンジは皆無で、吹奏楽オリジナル作品か映画/ミュージカルの音楽、ポップスを編曲したものでした。
すべてが誉めてあげて良い内容でしたが、後ほど3つだけの長所を少々触れるにとどめます。
それ以外の演奏に共通して感じた課題を、先に述べます。

現場での学校教育に携わる方がご指導なさっているせいでしょうか、どうしても
「生徒との妥協点はどこか」
を先生方が気にし過ぎているように感じました。結果的に、生徒たちの力が100%発揮できてはいない、と、もどかしく感じざるを得ませんでした。

・音程〜感覚の鍛え方の甘さは、ユニゾンではっきり分かります。ユニゾンは、未加工状態でピッタリ音程があった場合には・・・古びてしまったいいかたですが・・・『鉄のカーテン』として人の耳に立ちはだかるものです。

・発音〜歌ってみれば、声はあとの方で膨らんだりは決してしないことが分かるはずです。この基本へと立ち返らないと、息はだらしなく「ダあダあ」と「あ」のほうに力が入り、聴き手はまるでツッパリに脅されているようになってしまい、聴いたあとは精神がクタクタに疲れてしまいます。

最低限、この二つの課題は是非、子供たちと妥協せずにクリアして頂きたいと思います。
子供というのはそんなにヤワではありません。ヤワなのは
「自分もかつて子供であった」
ことを忘れてしまっている、「大人」と呼ばれる人種の方です。

このくらいにしておき、簡単に「なるほど」と感じた3つについて触れ、この記事を終えたいと思います。
・フルートオーケストラ〜同族楽器だけでの演奏は、種類を問わず、純音に近い響きがするのだなあ、ということを再認識しました。
・高等学校合同ポップスバンド〜楽しむ喜びを体いっぱい発散させることこそ、若い人には音楽に対する真摯さをも確固たるものにするのですね。
・高等学校合同ゲストバンド〜作曲者本人の指揮・立会いのもとに演奏できる幸せは、貴重な経験です。指揮をなさった八木澤教司さんにも、演奏なさった高校生の皆さんにも、
「あ、ミューズが乗り移っている!」
思わず感嘆の声を上げそうになりました。

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