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2006年12月20日 (水)

音楽をテツガクする?

「中国の古代音楽」も、シューマン・モーツァルトの次の曲も、「忘れ得ぬ音楽家」の次の候補者も・・・ああ、みんな決まっているのに、資料を消化し切れない!
それというのも、シカクシカクに無縁だったはずのワタクシがついに四角勉強、じゃない、資格勉強をする必要に迫られているからでありまして・・・

でも、「ブログやるなら毎日何か綴れ!」というのが最初のご指導(誰からだっけ)だったので、10分で間に合わせを綴ります。

とは言っても、最近本当に<面白れえ!>と思った本の紹介ですので、まあ、「場つなぎ」とばかりも言えないですヨ。

とにかく面白いのは、コレ。



音がなければ夜は明けない


Book

音がなければ夜は明けない


著者:山下 洋輔,筒井 康隆,村松 友視

販売元:光文社

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読んで行くと、
「あ、この人、清純派であるこのボクなら付き合えない!」
なんて人から、
「忘れてたけど、大好きだったなあ!」
なんて人まで、実に多彩で多才な人が、山下洋輔という懐の広い人物に「音楽についてこういうことを書け!」と無理強いされて、そのくせみんなまんざらでもない様子で、それぞれの音楽観を自由自在に語っているのです。
「ワシの音楽観、これでいいのか?」
という人も、
「オレ様にとって音楽とはこうだ!」
という人も、絶対読んでみて下さい。
喫茶店でいちばん安いブレンドを飲み、いちばん安いサンドウィッチを昼飯にほおばりながらこの本を読むあなたの脳ミソが、頁を開いたとたん、カオスに陥る不思議な魅力にとりつかれ、つい午後の始業時間も忘れてテツガクしてしまうこと、請け合いです!

上掲書では卒倒してしまう清純派のあなたにはこちらをお勧めします。



私が独裁者?モーツァルトこそ!―チェリビダッケ音楽語録


Book

私が独裁者?モーツァルトこそ!―チェリビダッケ音楽語録


販売元:音楽之友社

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チェリビダッケの毒舌満載。叩かれている有名作曲家・同業者は古典派時代から20世紀まで数知れず。
でも、それより爽やかなのは、けなされた指揮者を代表して、
「天国のトスカニーニから」
チェリビダッケに感謝のお手紙が届いていて、その手紙までがこの本に載せられていること。
編集にチェリビダッケのご子息も関わっていることを考慮すると、
「やっぱり大陸文明はユーモアの幅が違う」
と、感動さえ覚えます。
(ついでながら、「天国のトスカニーニ」の手紙はカルロス・クライバーが<代筆>したものです。)

先日紹介した「音楽の現象学」に比べると、書籍の内容そのものは「純粋理性的」ではないですけれど、それだけに読者がテツガクする自由度が高いと言えます。

どちらかひとつでも、是非、読んでみて下さい!

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コメント

チェリビダッケ。
今年に入つてから、チャイコの5番を聽いて、その魅力に目覺めました。
これまでの私は、この曲に推進力を求めてゐたのか、シャイーの演奏が愛聽盤でした。
もしくは、鋼のやうなムラヴィンか。
ところがチェリを聽いてびつくり。
これはまるで音の建築のやうだと思ひました。
響きを追及したチェリビダッケ。
ピアニストでいふとミケランジェリに通じるやうな氣がします。
いまではチェリビダッケのCDがずゐぶん増えてきました。
チェリビダッケ中毒症でせうか(笑)

1986年のサントリーホールでの「ブル5」の録音が出たさうですね~
買はうか買ふまいか思案中です。

投稿: 仙丈 | 2006年12月23日 (土) 00時41分

チェリビダッケとミケランジェリが「通じている」、とお感じになれるのは、素敵な感覚の持ち主でいらっしゃる!
・・・そうか、そうだったのか、と、あらためて私自身の耳の悪さにあきれ果てております。
2人とも、非常に「音そのもの」を第1に考えるスタンスの強い人でした。そこを仙丈さんのように理屈ヌキにお悟りになれるのであれば、チェリビをCDで聴いても・・・もう生で聴けない以上・・・無問題、だと思います。
CDなどのメディアから音楽を感じ取る難しさは、再生装置によって、あるいはスピーカーから聴くか、ヘッドホンを付けて聴くかによって、聴こえ方が全く違うということかな、と思っております。どちらかというと私は資料的感覚で聴くことが多いので、聴こえ方の違いによって受け取れるものが違うのではないか、というときには2つ以上の手段で聴き比べたり、と、クドいことをしていますけれど。。。
まあ、面倒な話はヌキにして・・・チェリビのブルックナーはどれでも聴く価値はありますよね。日本での収録でも、サントリーなら、お持ちになる価値は充分あるかと思いますヨ。

投稿: ken | 2006年12月23日 (土) 09時32分

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