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2006年10月22日 (日)

<このEroica誰の?>の答え

ゴールドベルク夫人山根美代子さん逝去(各リンク先にぜひお目通し下さい)
グレン・グールド映画上映 in New York(もうDVDで出ているものですが・・・記事を訳しました。)

Iwakibt結構たくさん見て頂いたのに・・・お答えが返ってきませんでした。寂しい。侘しい。悲しい。孤独だ!
(まあ、なんと大げさな!)
ちょっとひねり過ぎてしまったのかしら。

番号をクリックし音楽を聴いた上で、1〜5のうち4つを当てて下さいという問いでした。
「音楽には1個だけ、答えの選択肢が当てはまらないものがありますし、答えの選択肢にも音楽に当てはまらないものが1つあります・・・要するに、それぞれ1個だけダミーです。」
で、音の(4)は該当無し、ウ)クラウディオ・アバド指揮ベルリンフィルに当たる演奏はありません。
・・・これがガンだったか?

-->イ)アンドレ・クリュイタンス指揮ベルリンフィル
-->オ)岩城宏之指揮NHK交響楽団
-->エ)朝比奈隆指揮新日本フィル
-->ア)ルドルフ・ケンペ指揮ベルリンフィル

岩城〜N響、朝比奈〜新日フィルも、なかなかの演奏でしょう?

クリュイタンス〜ベルリンフィルがベートーヴェン交響曲全集を残しているのは、非常に珍しいことだと思います。しかも、ベルリンフィルにとってこれが初めてのベートーヴェン交響曲全集だったというのですから。エロイカは当時はまだ珍しい、速いテンポでの演奏です(最近は速いほうが圧倒的に多くなりました)。クリュイタンスの全集では第4、第7、第8の美しさが群を抜いており、とくに第4はいちど聴くとほかの演奏がイヤになってしまうほど素敵です。第2楽章は、ベートーヴェンがアームチェアでパイプをくわえたまま居眠りしている風情です。(「奇数番は?、田園は最高!」という下馬評ですが・・・私は必ずしも賛成ではありません。)

岩城〜N響は、岩城氏がまだ30代のときに録音されたベートーヴェン交響曲全集のものです。こちらは第2が非常な名演です。名指揮者の録音でも、第2は往々にして荒っぽいか散漫になるかなのですけれど、30代とは思えない岩城氏の名監修ぶり、当時のN響の高い集中力が、若々しくもどっしりした演奏を実現させています。日本人の録音したベートーヴェンの全集の中でも、4,200円、と廉価で手に入るのも有り難い!

朝比奈〜新日フィルは、大阪フィルでもN響でないところも面白いので聴いてみました。苦しみを何とか乗り越えようとしていた時期の新日フィル・・・好演です。

ケンペ〜ベルリンフィル(見当たったのはこれだけですが、EMIなどからも出ています)は、ケンペの良い面が活きた、堂々としつつも柔らかい感触の響きがします。ほぼ同時期にフリッチャイもベルリンフィルとエロイカの録音を残していますが、その厳しげな表情と比較してみると、同じ技術での演奏が「解釈」というお化けの作用でどれだけ違う音響効果を生み出すかが、ちょっとだけ理解できる気がしてきます。

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