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2006年9月 3日 (日)

パリ管ブラス・クィンテット

本日(9月3日)、彩の国さいたま芸術劇場で、パリ管弦楽団金管セクション首席奏者たちによる中高生対象のグループレッスン、引き続き演奏会がありました。
娘がレッスンに参加しました。私は残念ながらレッスンは見学できず、息子の引率役で演奏会のみ聴きました。
オール・フレンチプログラム。・・・音もまさにフランスそのもの、「幻想」の国、ドビュッシーの国、金管の国の音でした! 感激!

レッスン(トロンボーン)では、
「みんな、マウスピースに口を固定し(押しつけ)過ぎです」
「高音と低音では唇の当たる角度が変わりますよ」
「リラックス、が大切です」
「自分に厳しく練習をして下さい」
といった主旨のお話だったとのこと。

演奏会は、レッスンの言葉通り、リラックスした良い姿勢で柔軟な響きを作り出していました。
オクターヴは狭めに、しかし五度は広く、上行導音は低めにとって、締まりを持ちながらもゆったりした音程。この音程感に優れた奏法が加わって、固い柱をふんわりとウールで覆ったような調べ。

昨日、素晴らしいアマチュア・ヴァイオリニストのTさんが
「いい演奏ってさ、演奏しているその場所からじゃなくって、その上の方に音がふうわり浮いているんだよね。あれは、すごいよ」
とおっしゃっていましたが、今日のパリ管の面々の演奏は、確かに彼らの頭上3メートルから音が聴衆の上にふうわりと垂れ込めてきました

音の高低を問わず均一な音質、しかもクラシックからシャンソンに変わればシャンソンにふさわしいニュアンスに瞬時にスイッチする。鐘のように減衰しながら糊のような粘着度を失わない。どんなフォルテでも顔は紅潮せず、どんなピアノでも表情がこわばることはありません。
日本の金管の人たちは、海外でクラシックと演歌を瞬時にスイッチしながら演奏を披露したりなさっているのでしょうか? 是非そうあって欲しいと思います。

オーボエの茂木さんの掲示板は、アマチュアや音大生予備軍からの質問と、それに対する回答もあって,日本語でもっとも参考になると感じております。ご一見下さい。

本日のメンバー:フレデリック・メラディ(トランペット)/ブルーノ・トンバ(トランペット)/アンドレ・カザレ(ホルン)/ギョーム・コテ=デュムラーン(トロンボーン)/ステファン・ラペリ(テューバ)

プログラム:ジュルベーズ「ルネサンスのフランス舞曲集」・ドビュッシー「亜麻色の髪の乙女&小さなニグロ」・フォーレ「パヴァーヌ」・ドルリュー 金管五重奏曲「ステンドグラス」・オッフェンバック「フレンチカンカン」・ビゼー「カルメン第1組曲」・トレネルグランのシャンソンから各五曲

アンコール:「ラ・クンパルシータ」・「枯れ葉」、本日の第1曲から「パヴァーヌ」を立奏で。

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