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2006年8月10日 (木)

切り貼り:定家筆、最古の写本発見

<定家筆、最古の写本発見 平安期の歌学書「俊頼髄脳」>

朝日新聞の8月10日Webから。

鎌倉時代初期を代表する歌人、藤原定家(1162〜1241)の流れをくむ冷泉家(京都市上京区)で、定家が写したとみられる平安時代後期の歌学書「俊頼髄脳(としよりずいのう)」が見つかった。「今昔物語集」の一部の出典になったといわれる俊頼髄脳の現存する写本は、江戸時代のものが最も古く、今回の発見で500年ほどさかのぼることになる。原本を見て写した可能性もあり、専門家は一級品の史料とみている。

 俊頼髄脳は平安後期の歌人、源俊頼(1055〜1129)が当時の関白、藤原忠実の命を受け、鳥羽天皇に嫁いだ忠実の娘に献上したとされる。和歌にまつわる故事や伝承を説話的に記しており、後世の歌人たちに大きな影響を与えた。

 今回見つかった写本は縦16.5センチ、横15.9センチで486ページ。「嘉禎3(1237)年」と記されており、定家自身が巻頭部分と由来などを記した奥書を書いたとみられる。残りは側近が写した可能性が高く、定家の筆跡で直した跡があった。本文の末尾には、「残りが多いけれど、草紙が足りないので書くのをやめる」と、これまでの写本にはない記述もある。

 冷泉家に伝わる史料研究を進めていた先々代の冷泉為臣氏がまとめた未公開の手記から、この写本の存在は以前から知られていた。為臣氏が戦死し、所在不明となっていたが、土蔵の中を整理していて発見された。

 俊頼髄脳は「無名抄俊頼」などとも呼ばれ、現在まで伝わる写本は、定家の奥書をもち、1本だけ存在する「定家本」(国立国会図書館蔵)と「顕昭本」の2系統に分かれる。今回見つかった写本は、「定家本」の源流と考えられる。

 〈冷泉家時雨亭文庫調査主任の赤瀬信吾・京都府立大教授の話〉 太く大胆な筆跡で、定家によるものに間違いない。書写年代がずばぬけて古く、研究史料として貴重。重要文化財級の価値は十分ある。
Osk200608090179


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受信: 2006年8月11日 (金) 23時50分

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