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2006年8月26日 (土)

さらば! 冥王星

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この記事の続き:組曲「矮惑星」?
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尊敬する指揮者でオーボエ奏者の茂木大輔さんのブログに記事がありましたが、
天体の話題でこれほどニュースになったことは近年あまりなかったでしょう。
冥王星が、とうとう正式に「惑星」から外れましたね

私はもともと、ホルストの<惑星>に「冥王星」を付け足したヤツは、違和感があって聴いたことがありませんでした。でも、CDなどが無くなる前に、聴いておかなくっちゃ、と思っております。ラトルによる「冥王星付き惑星」を出したEMIの日本法人の方も、ニュースを見ると、感慨深げでした。

子供の頃にはまだ、天体図鑑に「ボーデの法則」というのが載っていて、
「惑星の太陽からの距離は、一定の数列に近似的に沿って規則性がある」
とのことでしたが、海王星から先はあてはまらないので、あくまで経験則だ、ということでした。近年は宇宙関係の図鑑や入門書にはほとんど採り上げられていない法則です。この法則を重んじれば、逆に「ケレス(セレス)」も惑星、で、惑星は増える方で決議されたはずなんですが、そうはいきませんでした。

ヨーロッパにおいては、ピュタゴラス以来
「惑星間の距離には音程に似た調和性がある」
と考えられており、地動説が正しいという決定的な観測データを提供したケプラーでさえ、太陽との関係において、
「土星=長3度、木星=短3度、火星=完全5度、地球=半音、水星=8度」
(金星は特殊扱い。白水社「図解音楽辞典」268頁による)
と、惑星軌道の調和を音程として捉えていました。音楽が数学・天文学と密接に関わる学問として考えられていた名残の最たるものでしょう。
ちなみに、ケプラーは天体観測で有名だっただけでなく、良く当たる占星術師として知られていました。彼の見つけた惑星軌道の3法則ニュートンの著書<プリンキピア>における「万有引力法則」発見にも繋がり、積分学の発展にも寄与したのですが、当のニュートンも占星術大好き人間だったのでした。

冥王星の発見者の奥様はご存命で、天体そのものは無くなるわけではないですけれど、
私は傷ついてはいないが、動揺しています
とおっしゃっているそうです。
冥王星をめざすロケットが目的の星へたどり着くのは9年後。そこに添えられているメッセージを冥王星人が読んだら、どんな返事を地球に送ってくるのでしょう?
その返事が着いたとき、地球人はどう振る舞ったらいいか困ってしまうんじゃないでしょうか?



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