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2006年8月 2日 (水)

「長い休符」の過ごし方(3)

金管楽器を常態的にとりいれ、特種楽器を適宜配備する、というオーケストレーションは、ベルリオーズに始まります。それまでオーケストレーションで最大の革新を行ったのはベートーヴェンです。その革新も定着しないうちに発表された「幻想交響曲」は、いま聴いても、とても古典派末期〜ロマン派初期の作品とは信じられない斬新さを持っています。
「幻想」で活躍するのは金管や特種楽器だけではなく、舞台裏に配置されるコルアングレ(=>ご指摘があり、オーボエの間違いでした!すみません。有り難うございます)だったりします。舞台裏、という事情があって、このコルアングレ、ではなくて舞台裏のオーボエは、舞台上のオーボエの他パートと兼任、という訳にはいきません。それで、N響の茂木大輔さんは「続・オーケストラは素敵だ」で、「幻想」の舞台裏オーボエは出番まで舞台裏に電気ゴタツを置いて、ミカンを食って待つ、みたいな素晴らしい発案をなさっていたりします(記憶違いだったらごめんなさい)。しかも、このオーボエ、遠雷と共に響く牧童の笛を描写した素晴らしい演出で、「幻想」の聞き所の一つですから、ミカン食って出の直前に喉に詰めてしまったりしたら大変ですから、お茶も欠かせない、という次第のようです。
弦楽器で長い休符、というのではなかなか思い出せませんが、皆無ではありません。管楽器に比べればたいしたものではありませんが、チャイコフスキー第4の3楽章の中間部ではすこし長く「休める」のでホッとさえします。
全章お休み、の有名な例は、やはりチャイコフスキーの「くるみ割り人形」小序曲のチェロとバス。それから、フォーレ「レクイエム」の最初の2曲での、ヴァイオリン。後者を初めて弾いた時、前の晩にしこたま呑んで、本番の最中、眠ってしまったことがあります。3曲目(サンクトゥス)に入ったところで危うく気がつき、ふと隣の人を見たら、その人も寝ていた、ということがありました。・・・本番前の日の飲酒はホドホドにしましょう!

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