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2006年8月 2日 (水)

「長い休符」の過ごし方(2)

19世紀後半以降にならないとオーケストラに定着しないトロンボーン、チューバが、まずは可愛そうです。やっと使ってもらえる、となっても、たとえばチューバはドヴォルザークの「新世界」では第2楽章のコラールで吹いておしまい・・・それも、楽譜出版の際、バストロンボーンにすべきところを校訂ミスでチューバになった、という経緯もあるそうですから、なおさら悲しい。
トロンボーンは、ベートーヴェンの「第九」にしても、ブラームスの交響曲にしても、終楽章でやっと演奏に参加出来たりする。
打楽器は「新世界」の終楽章の「たった一発」シンバル、チャイコフスキー「悲愴」終楽章の「たった一発」銅鑼、など、休符の長さと演奏参加の短さでは金管楽器以上だったりしますが、こちらはメンバーはいくつもの打楽器を持ち回りでやるので、いくらかはいいかも知れない。休符が長いのにも慣れている人が多い。・・・それでも大変ですけれどね。あれだけ出番を待たされて、しかも正確に出てくる、というのは凄い能力で、本気で尊敬させられるのが打楽器奏者の面々です。
そうかと思うと「ひと吹き」トランペットというのもありまして、ワーグナー「トリスタンとイゾルデ」前奏曲では、音楽が高潮の最高点に達したところで、ほんの数小節、愛の動機を高らかに鳴らし、それでおしまい。
オーケストラにとっての特種楽器であるコントラファゴットやバスクラリネットなども、こうした例は枚挙する暇もないほどです。あ、「悲愴」でのバスクラはオリジナルはファゴットですからね、オリジナルで行こう、ってなったら吹かせてもらえないのよネ・・・まあ、あんまり話を広げるのは止しましょう。

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