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2006年6月13日 (火)

「さまよえるオランダ人」序曲をめぐって(4)

3つ目のエピソードは、パリでの望みを失ってワーグナーがドレスデンに移った時の話です。
まずはライプツィヒに立ち寄って母や姉と再会した彼は、妻と母との3人で、ドレスデンの南に位置するテプリッツという街へ保養に出掛けます。
ところが、この保養先で、母と妻ミンナが激しい仲違いを始めました。原因は、老いて頑固になり、自分の言い分を曲げなくなった母の方にあった、と伝記には述べられています。
いたたまれなくなったワーグナーは数日間、単身で別の村に滞在し、のちに『タンホイザー』へと結実する「ヴェーヌスベルク」という草案を書いていたとのことです。

「さまよえるオランダ人」の終幕、クライマックスは、こうです。
「オランダ人に身を捧げる決心を固めているゼンタの元へ、かつての恋人エリックが、自分への愛はどうなったのか、と詰め寄る。それを見たオランダ人は、ゼンタが心変わりするものと早合点し、絶望して出港していく」

結局はゼンタがエリックを振り切り、投身自殺することで、オランダ人の呪いが解けるのです。
・・・エラい結末だなあ。

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