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2006年6月20日 (火)

K22からK33まで-長旅の終り(5)

33,33B:帰郷の途上で

1766年5月、モーツァルト一家はようやくハーグを出発し、帰路につきますが、途中再びパリによったり、リヨン、ジュネーブ、ローザンヌ、チューリッヒ、とあちらこちら立ち寄っての帰還ですから、帰るのにまた半年もかけているのです。そのあたりの詳しい事情は、良い伝記を探せば書いてあるかも知れません。今、私はその類いの資料を所持しておりません。
帰路でもヴォルフガングは少なからず作品を残したようですが、多くは散逸してしまいました。散逸した中には「スタバート・マーテル」、3つのソナタ、その他2つの器楽曲などが含まれています。
残っている数少ない作品が、「キリエ」K.33とクラヴィーア小品K.33Bです。

K.33のキリエを、カルル・ド・ニはあまり評価していないのですが、まず器楽伴奏なしの合唱で開始され、5小節目に至って豊かな弦楽器の響きがしみ出てくる作りは大変神秘的です。
K.33Bの小品は、映画「アマデウス」でヴォルフガングが目隠ししてクラヴィアを弾く場面に使われている曲、と言ったらお分かりになる方が沢山いらっしゃると思います。

帰還後のヴォルフガングは、いよいよ本格的な作曲家へと変貌を遂げていきます。
旅の収穫が本格的に発揮されるのは、それからのこととなるでしょう。


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