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2006年6月20日 (火)

K22からK33まで-長旅の終り(4)

19d,K.24,25 &32

愛らしい2つのクラヴィア変奏曲、およびそれに関連して、管弦楽曲ではありますが、K.32について、少し述べておきますが、その前にK.19dのナンバーを与えられた「4手のピアノのためのソナタ」について簡単に触れなければなりません。

長い旅の間、姉ナンネルとヴォルフガングはしばしば、公衆の面前で連弾をしています。K.19dもそんなおりに二人が弾いた作品だと信じてこられ、アンドレ・プレヴィンがナレーターを務めた「伝記」映像の一編でも、二人の連弾シーン(手しか出てこない)でこの曲の終楽章が演奏されています。ヴォルフガングの自作だと感じてもおかしくない佳品ですが、残念ながら、近年では「疑作」のリストに加えられています。
I.Allegro
II.Menuetto
III.Rondo-Allegretto

さて、K.24とK.25の2つの変奏曲ですが、レオポルドは友人に「たいしたものではありません」
と報告しています。ですが、なかなかに愛らしい、しかもヴォルフガングが「ロンドンの楽譜帳」で実験したことを活かした書法を随所に取り入れた作品でもありますので、ぜひご自身で弾いて楽しんでみて下さい。
いずれも1766年5月以前に、アムステルダムかデン・ハーグで出版されたもののようです。
K.24は8つの、K.25は7つの変奏から成っています。
K.24の主題はハーグのカペルマイスターだったラーフという人の歌曲から採られています。
K.25は当時のハーグでの流行歌だったらしい"Willem van Nassau(ナッサウのウィレムさん)"
を主題にしていますが、これがK.32終曲のフーガに取り入れられているのが面白いのです。

K.32(Galimathias musicum)はウィレム5世の戴冠を記念した祝賀会用に委嘱された小管弦楽曲集で、
Molto allegro- Andante-Allegro-Pasrorella-Allegro-Allegretto-Allegro-Molto adagio(合唱を伴う)-Allegro-Largo-Allegro-Andante-Allegro-Menuet-Adagio-Presto-Fuga
の17部分から成っています。
この最後の主題に「ナッサウのウィレムさん」が取り入れられたことの、歴史的な意味合いに興味が惹かれます。いずれオランダ史の本を読まなくては、と思っておりますが・・・体調が回復してからですね。手近にそんな本を売っている店はありませんから。

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