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2006年6月 7日 (水)

モーツァルト最初の3交響曲/ K.16,19,Anh223(1)

デタラメ英語版に対して、付加的な情報もありますので、お読み頂ければ幸いです。
(まずはデタラメ英語で綴ったほうが、いろいろな邪推が淘汰されるので、あえてそうしているんです。適当にあしらって下さい。)

モーツァルトは最初の3つの交響曲を1765年に作曲し、それらは父の催した同年2月2日と5月15日のロンドンでのコンサートで上演されたとされています。
姉、ナンネルの記憶によると、そのうち最も初めに書かれたK.16(第1番)は、実際にはまだ父が病臥中の前年8月ごろに書かれたかも知れない、と推定されています。

ハイドンやモーツァルトは自作の交響曲などに番号を振る習慣はまだありませんでした。この習慣を始めたのはベートーヴェンで、「エロイカ」に第3番と付けたのが発端だったそうです。で、前の2曲は遡って第1番、第2番、となったというわけです。
番号のあるなしに関わらず、ハイドン以後、有名になった作曲家にとってはその最初の交響曲は特別な意味を持っているように感じられます。まず、ハイドン自身の「第1番」は既に27歳になっての作品ですが、同じ年齢でベートーヴェンが作った交響曲に比べると、ずっと伸びやかな印象を受けます。ほかにも、シューマン(「春」)、ブラームス、ブルックナー(生演奏で聴く機会はあまりありませんが、3番以降に比べると、まだ様式感に固執しない自由さが感じられ、好感の持てる作品です)、マーラー(「巨人」)などが、記念碑的作品として思い浮かびます。
モーツァルトと同じく今年が記念年であるショスタコーヴィチも、第1番は以後の作品では諸般の事情で失わざるを得なかった、無心な幻想劇が繰り広げられる逸品です。

こうした諸々の作曲家同様、モーツァルトの「第1番」も、やはり彼にとっては重要な位置を占める管弦楽曲となっているのではないかと思います。彼は決して交響曲の作曲家ではなかった、とも言われます(オペラこそ本領発揮の場だった、等々)が、最後の三大交響曲が今世紀に入っても人気を落としていないことからも、どう言われようとモーツァルトは優れた交響曲作家「でもあった」ことは否定しようがありません。その彼の第1番が、あとで見ていくように、他の2曲ともども独自の工夫に溢れていて、早くも彼らしい魅力を発散している点に、是非ご注目頂ければと存じます。

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