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2006年5月29日 (月)

演奏とは何か(4)

上で見たように、アーノンクールは「古楽器の泰斗」と評価されていた人ながら、「古楽器」に無条件にこだわっているわけでもありませんでしたし、最近はウィーン・フィルのニューイヤーコンサートに出演したのでも分かる通り・・・あるいはベルリンフィルやコンセルトヘボウをも指揮していて・・・狭義に「古楽」と言われる場所からは完全に脱していると見て良かろうと思います。
生で聴いたことがないのが悔しいですけれど、演奏の解釈の好み・是非は措いて、彼の録音から伺われる表現への姿勢は、強くて頼もしく、聴き手を本来の意味でワクワクさせてくれます。
CDも面白い企画のものを出していて、「マタイ受難曲」・「モーツァルトのレクイエム」のCDには自筆譜の映像を全頁データ化して付けていますし(残念ながら「マタイ」は日本盤はありません。輸入盤も、もう店頭で見かけなくなりました)、最近出しているモーツァルトの初期交響曲集(2集あります)では、孫と一緒にモーツァルト父子の手紙を朗読して録音してもいます。この先どんな企画が飛び出すか、楽しみです。

さて、私達アマチュア・オケマンは、アーノンクールの言葉を
「あっちは本職だからなあ」
と受け止めるだけで充分でしょうか?
専門家に比べれば、私達の大半は奏法が未熟だったり、演奏技術の知識が少なかったりしますから、
「こちとら素人でんがな」
で割り切るのもいいし、
「アマチュアだけどプロよりうまいぜ」
と自信を持つ方は持つ方で、いいのかも知れない。

でも、大切なのは、専門家であると素人であるとを問わず、愛するものに対しては常に真摯であり、しかも・・・マジメになるほど見失いがちなことですが・・・真摯であるがゆえに、優しい心と繊細な気遣いで接していかなければならない、ということではないか、と、私は思っております。如何でしょう? 考えが甘いですか?

とにかく、演奏会本番がきたら、
「集中して、凡ミスはせず!」
ということをひとりひとり肝に銘じましょう。
それこそ、アマチュアオーケストラが全員満足できる演奏への大事な一歩であり、それを実現できるのは、反面、メンバーの一人である「あなた」しかいないのです。
(・・・って、自分の身内向けになってしまいました。)
楽しみましょう!
楽しむための「集中を」! これだけを切に祈っております。




古楽とは何か―言語としての音楽


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著者:ニコラウス アーノンクール

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モーツァルト:レクイエム


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若き日の神童モーツァルト~初期交響曲集VOL.2


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