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2006年5月17日 (水)

メヌエット問題!:2 最初の疑問

メヌエットは、交響曲の中ではどうとらえられているか。
<「イタリア風」シンフォニア>で参考にとりあげた書籍、「交響曲の生涯」には、こう書いてあります。
「舞踊としてのメヌエットは、多くの舞踊の中で一八世紀中最も人気が高かった。」
そんな一文を挟みながら、第9章で、メヌエットが交響曲に取り入れられた経緯について詳しい推論を展開してはいます。その趣旨は省略しますが、この推論の数々は私には納得がいきませんでした。
まず推論自体、宮廷舞曲だったメヌエットが交響曲に取り入れられた際に起った、交響曲の性格確立の問題を、当時の音楽家の主観的な記述を元に組み立てられていること。一例。
「多くの聴衆はメヌエット楽章を耳にしながら、自ら踊っているような雰囲気を楽しんだのだろう。」
・・・え? この本全体の主旨によれば、「交響曲」はまず、オペラやコンサートの導入曲、あるいは締めくくりの、変な喩えですがパチンコ屋の「蛍の光」的な曲種だったはずですから、お客は「踊っている気分」に浸りながら「交響曲」を耳にしていた保証はないのでは? 推測をしていくには、人の発言は事実と照合をしなければ意味が無いはずですが、ここでは著者はそのことに思慮が至っていない気がします(著作自体はステキなものだ、ということを否定するものではありません)。



交響曲の生涯?誕生から成熟へ、そして終焉

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交響曲の生涯?誕生から成熟へ、そして終焉

著者:石多 正男

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